KL system

思ったより時間がかかる

by 唐草 [2023/07/30]

　現在のゲーム開発状況はこの一言で説明できる。
　
　遅れている。
　
　遅れの原因は、ぼくのスキル不足にある。単純な理由だが厄介な問題が2つの遅れを生み出している。
　1つは、何をするにも多くの時間が必要なこと。テクスチャを作るにしても、どのぐらいのサイズの画像を用意するのか見当がつかない。画面表示サイズと同じ大きさで良いだろうと準備をするも小さすぎて画像が滲んでしまうことも少なくない。その結果、大きなサイズで作り直すハメになる。そして、作り直したものでもまだ小さかったりする。
　さらに苦戦しているのがエフェクトで利用するパーティクルの制御。「バーンと火花が広がる感じ」とか「シュッと軌跡が出る」といった漠然としたイメージをどのように数値化するのか理解していない。せめて「Z軸で回転しながら、時間経過でサイズ縮小」と表現できれば効率よく作業ができるだろう。でも、何を設定できるか分かっていないので、すべてが手探り。無駄に時間だけが過ぎていく。
　遅れの原因の2つ目は、作業時間の予測ができないこと。例えばA4サイズ2ページのデザインをするのであれば、4時間もあれば形になる。ブラウザでデータベースを操作するアプリなら、入出力部に2時間、HTML+CSSで見た目と動きを制御するのに2時間もみればプロトタイプができる。このようにこれまでの経験から作業時間を予測できる。その過程で起こりうるトラブルも織り込み済みの時間予測だ。
　でも、Unityでの開発は今回が初めて。時間もトラブルもすべてが未知。想定外の出来事に見当違いな対応をすることさえある。まさに五里霧中。
　そんな訳で、3日で終わると予想した作業に5日ぐらいかかってしまう。そもそも3日という予想が短すぎるし、そのスピードを実現するスキルも持ち合わせていない。
　予想に対して遅れて、実務でも遅れる。遅れの二重奏で作業の終わりは見えてこない。
　でも、安心してほしい。開発はちゃんと進んでいる。昨日なんて、ドラム缶がダンジョンを走るようになったんだ。この説明が意味不明すぎて、逆に心配されてしまいそうだけど。

• <<前の記事を読む　
• 　次の記事を読む>>