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スマートでないクラウドの使い方

by 唐草 [2023/07/21]



 いつの間にかクラウドストレージは身近な存在になっている。WindowsにはOneDriveが、macOSにはiCloudが標準搭載されている。それらに一度サインインしてしまえば、どのフォルダがクラウドなのかなんて気にせず使うことができる。すべては高速インターネットの恩恵だ。
 ちょっとした文章や画像を保存したり誰かとやりとりするのであれば、クラウド共有がもっとも手軽な方法になっている。このおかげで、メールにデータを添付しないで良くなったのは本当に助かっている。多くのデータをGoogleドライブ経由で安全にやり取りしている。
 今のPCは、ディスクの一部がクラウドに繋がっていると言っていいだろう。
 クラウドストレージのおかげで快適なリモートワークを実現できているが、ぼくのクラウドストレージの使い方は保守的。冒頭に書いたディスクの物理的所在地を意識しないシームレスな使い方をまったく利用していない。
 いつだって、ブラウザ経由で1つずつファイルをアップロードしている。
 こういうスマートでない使い方をしているのには、ぼくなりの理由がある。
 それは、複数のアカウントのOneDriveとGoogle Driveを並行して使っているからだ。
 このファイルは本名名義のOneDriveにアップしたい。別のファイルは、karakusa名義のGoogle Driveにアップしたい。でも、作業用フォルダは同じ場所にしておきたい。こういうわがままを安全に実行するには、やはりダサい使い方をするに限る。
 なまじシームレスでスマートな使い方をしてしまうと、ぼくの悪い癖である横着さが目を覚まして様々なデータがごちゃまぜになっていくのは火を見るより明らか。ただ単にデータがゴチャゴチャになるだけならぼくが困るだけだが、守秘義務のある極秘データを他社の人と共有しているドライブに上げてしまったら大惨事だ。
 その事故は添付ファイル付きメール誤送信のクラウド版とでも呼ぶべきもの。そんな事故を避けるために今日もブラウザ経由でデータをアップロードする。今のぼくにとって不便さは安全の代償。