KL system

winget

by 唐草 [2023/07/28]

　「Windowsに標準搭載されているけれど95%ぐらいの人が使っていないソフトを1つ挙げろ」と言われたら何を挙げるのが正解だろうか？
　XBOX連携アプリは良い線だと思う。それでも、ぼくはコマンド操作を提供するPowerShellを推したい。
　そもそも今のWindowsをコマンドで操作することは特殊なこと。また、昔からWindowsでコマンドを活用していた人は、古くからあるコマンドプロンプトを使っていそう。
　あえて新参のPowerShellを使うのはどんな人なのだろう？ぼくは活用している人を1人しか知らない。ぼく自身だ。
　さて、マイナーなPowerShellは更新方法も一味違う。コマンド好きのためにコマンドでの更新が推奨されている。Microsoftはオタク心を良く分かっている。
　そこで使うのがwingetコマンド。ぼくにとってはPowerShellを更新するだけの存在感の薄いコマンドだ。
　だが、先日wingetコマンドの正しい使い方を知った。このコマンドはマイナーなソフトをインストールするためのものではない。Windowsに欠けているソフトを集中管理するパッケージマネージャなのである。
　管理できるソフトはMicrosoftのものだけではない。Githubを使ってコミュニティー主導でアプリ管理をしているので、VLCやGIMPのようなオープンソースからVM Playerのようなプロプライエタリなものまである。
　wingetコマンドを使えば、自分が使っている大半のソフトの更新の有無を簡単に調べられる。そして、更新があれば続けてコマンドを打てば、自動でインストールまでしてくれる。
　言うなれば、スマホのアプリストア的なコマンドだ。
　これは便利。個人でもアプリの管理が簡単になるし、大量のPCを管理する会社や学校ではより大きな効果を発揮することだろう。
　と思ったのだが、更新コマンドを実行すると「要件を満たしていない」と文句を言って更新ができないことが頻繁に起きる。
　使えそうで、使えない。これではただの更新一覧表示ソフト。今後の成熟に期待。

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