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ちょうどいい網

by 唐草 [2023/07/23]



 自然が残る多摩では家屋への虫の侵入は珍しくない。そんな虫たちと共存するために虫取り網は必須アイテム。5月末に虫取り網を買いにホームセンターを覗いたと書いた。けれど収穫はなかった。
 その時に思ったのが「虫取り網は季節商品ではないか?」という事。かき氷機のように夏休みになれば売られるものに違いない。それから2ヶ月経って夏休みに突入した。きっとこの1ヶ月が虫取り網を買える唯一の季節に違いない。そう信じて、前回と同じホームセンターを訪れた。
 予想は的中した。
 浮き輪などの夏を彩るグッズのコーナーができており、その一角で虫取り網も売られていた。
 だが、虫取り網を手に取ってがっかりした。あまりにもチープなのだ。グリップは細い竹で、網の目は荒い。おそらく水生昆虫の捕獲もできる網なのだろう。何も考えずに網を振りまわす子供には良い品だが、この荒い網の目だと蝶など繊細な虫を傷つけてしまう。
 ぼくの理想とする虫との共存には向かない網だ。それに柄が短く網の直径が狭く、さらには網が短い。そんな小さな虫取り網では蜂と対峙できない。
 もっと虫取りに特化した長く大きな虫取り網がほしい。特設の夏グッズ売り場に虫取り網がないのは、今どきの小学生は虫取りなんてしないからか?それとも他の売り場で売られているのか?
 網は売られているが、虫を飼うプラ製の水槽が見当たらない。これでは虫取り体験は完結できない。ひょっとしてペットコーナーに虫飼育セットがあって、そこで網も売っていたりしないだろうか?
 またしても予想は的中した。
 ペットコーナーに虫取り&虫飼育コーナーがあった。そこには、先程見た竹の網以外にも柄を伸ばせるものや網の目の細かいものなど色々な網が並んでいた。どれもかなり本格的な捕虫網だ。ぼくが欲しているカジュアルなものよりだいぶ高い。
 あつ森で言うところの「ショボいあみ」と「金のあみ」はあるけれど、普通の「あみ」だけが無いような具合。要するに帯に短したすきに長しってこと。
 そんな訳で、またしても手ぶらで帰ることとなった。網なくしてどう蜂と戦えばいい?