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化学で加湿せよ

by 唐草 [2022/02/16]



 乾燥した空気と強力なエアコンのコンボで、リビングはカラカラに乾燥しきっていた。小さな卓上加湿器では太刀打ちできず、湿度計は36%を指したことも。健康ためには50%前後が良いと言われているので、危険領域に突入していた。
 砂漠のような乾燥というのは大げさだが、リビングでゲームをしていると目が乾いてシパシパしてくる。ゲーム大好きなぼくでさえ中断を余儀なくされるほどだ。煮炊きすると多少上がるが、それでも42%ぐらい。洗濯物を室内干しすると46%まで上がったけれど、まだ足りない。
 やはり大型加湿器を導入するより他に手段はないのだろうか?
 個人的に加湿器は好きじゃない。手軽な超音波式加湿器はカビの問題が指摘されがちだが、カビ以上にカルシウムを気にしている。
 20年以上前超音波式の加湿器を使っていた頃、リビングに置かれたものが薄っすらと白くなった。特に光学ディスクドライブのダメージは深刻だった。今でもブルーレイドライブがあるので、加湿器によってカルシウムが噴霧されるのは避けたい。
 だが、精密機器の健康を気にしすぎて人間の健康に害が及んでは元も子もない。なにか良い手立てはないだろうか?
 加湿器でカルシウムが飛ぶのは、水道水に微量ながらもカルシウムが含まれているせいだ。と言うことは、精製水を使えばカルシウムは飛ばない。なんだ簡単なことじゃないか。と思ったが、市販の精製水を使って加湿するのはあまりにもコストが掛かりすぎる。
 だったら自分で水を精製すればいい。水素を発生させて燃やせばいいので、塩酸でアルミでも溶かそうか。いや、家庭でするには危険すぎる。ならばイオン交換膜?これは入手が難しい。
 蒸留するのはどうだろう?もっとも古典的で単純な方法だ。お湯を沸かすだけでいい。
 これは良い!と思ったのだが、沸かしたお湯の蒸気で加湿したほうがシンプルで速いな。危ない、危ない。危うく無駄な努力をするところだった。さぁ、化学は忘れてヤカンでお湯を沸かそう。
 とか色々考えていたんだけど、雨が降ったらすべて解決。自然の力には敵わない。