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2月のお菓子

by 唐草 [2022/02/19]



 2月はお菓子の季節。そう言われると多くの人がチョコレートを想像するだろう。ぼくは生まれてこの方バレンタインチョコとは縁のない人生を過ごしてきた。義理すらもらったことがないどころか、ぼくが就職したら会社で義理チョコ廃止が決定されたことすらある。ここまでいくと縁がないというより嫌われているレベルだ。
 2月のお菓子がチョコレートでなければいったい何なんだ?
 実は、日本にはほぼ2月にしか購入できないお菓子が存在している。それなのに世間的には3月のお菓子と認識されている。こう書くとまるで幻のお菓子が存在しているようにも聞こえる。実際には幻でもなんでもない。ぼくが勿体ぶって大げさに書いただけ。今、スーパーに行けば山積みされているだろう。事実今日も、嬉しそうな顔して山積みになったお菓子を1パック買ってきたところだ。
 お菓子の正体は、ひなあられ。
 ひな祭りのお菓子というイメージが強いので3月のお菓子と思われがちかもしれないが、3月に売られるのはひな祭り翌日までの4日間。しかも3/4は在庫一掃セールになっている。それに比べて2月は、1ヶ月中売っている。在庫もたくさんだ。
 ぼくは小さい頃からひなあられが大好き。優しい日本の色をした粒が可愛らしいし、軽い食感があとを引く。砂糖も上品な感じでベタベタしないのがいい。高級ポン菓子といったところ。忘れちゃいけないのは、大きな粒の存在。そのおかげで、見た目にも、口にも楽しいお菓子となっている。小さな頃は、狙って大きな粒ばかり食べていたものだ。
 今年も週1袋のペースでひなあられを貪っている。期間限定だと分かっているので、ここぞとばかりに食べまくりの毎日。今を逃したら来年までおあずけだ。
 ひなあられって1年で1ヶ月しか売られていないけれど、製菓会社は儲けを出せているのだろうか?この1ヶ月のために専用製造ラインを作っているのだろうし、他のお菓子に転用できる装置だとも思えない。甘く優しい伝統のお菓子だけど、ちょっとシビアな裏側がありそうな気がする。