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お肌スベスベ

by 唐草 [2022/02/28]



 指先0.5mm削ぎ落としという不慮の事故(大げさに書いているけど実際は軽傷)から4日。痛みに敏感な指先なので、まだ不規則にズキズキしたりヒリヒリしたりを繰り返している。浅いが広い傷のでなかなか血が止まらず肝を冷やしたこともあり、痛みを覚えるたびに最悪の展開ばり考えてしまう。
 そんな不安を少しでも解消しようと、素人が考えうる最大限の防御策を講じている。
 傷を負って以来、左手は宇宙人のように青い。
 これまで大小様々な怪我を負ってきたが、回復を遅らせてきたのは不注意と好奇心だった。治りかけた頃に平常時と同じように体を動かしてしまって、傷口をぶつけて痛みに悶絶したことは何度もある。また、傷の様子が気になって不適切なタイミングで絆創膏を剥がしたり、包帯をとったりしてかさぶたが取れて振り出しに戻ってしまったことだってある。
 こういう愚かな行動から傷口を安全に守る方法はないだろうか?
 そう考えてたどり着いたのが、青いニトリル手袋。ピッチピチで窮屈な手袋を身につければ患部をしっかり押さえて保護できるし、水濡れやゴミから絆創膏を守ることもできる。患部を隠すので無駄な好奇心を断つことにもつながる。
 コロナ対策で見るだけではなく使う機会が増えたニトリル手袋にはこんな使い方もあるんだな。と自分の思いつきを高く評価している。
 24時間手袋しているかいあり、ここまでの経過は順調だ。水濡れや汚れで絆創膏が剥がれることもないし、ゴムの違和感のおかげで患部に注意を払えている。
 それに加えて、意外な効能が見つかり驚いている。
 手袋をしている左手の肌が、モチモチツルツルになったのだ。
 24時間ゴムコーティングしていることで、ハンドクリームとは比較にならないほど完璧な保湿を実現できたようだ。まるで十代のような肌触りと見た目。何もしてない右手が、ガサガサに感じられてしまう。怪我の功名とはまさにこのことだ。
 とは言え、オススメできる保湿方法ではない。1つだけ致命的な欠点がある。保湿に用いる水分が自分の汗だということを忘れてはいけない。手袋の中が臭い。