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昭和のやり方で

by 唐草 [2022/02/10]



 インターネット回線契約変更のためにNTTに契約内容を確認する必要があった。契約を把握せずにネットを使っていたことは褒められたことではない。その状態は、契約が分からずとも使えるぬるま湯な状況に骨抜きにされていたとも言える。ぼくは情強を気取っていたが、気づけばいいように食い物にされてただけだった可能性も否定できない。
 NTTのサイトで問い合わせ窓口を探すが、それらしいものは一向に見つからない。まるで解約しにくいサブスクサービスのような分かりにくいページ構成だ。仕方がないので「NTT 問い合わせ」で検索してGoogle経由でアクセス。
 画面には顧客IDと電話番号を入力するフォームが表示されていた。個人識別に電話番号を用いるのが、なんとも電話局らしい。気になるのは、顧客IDと電話番号だけで安全に個人特定できるのかということ。どっちも数字の羅列なのでちょっと手薄ではなかろうか?
 そんな心配は、素人の杞憂でしかなかった。次のフォームで契約者名、住所、そして支払い方法を入力させられた。パスワードのような本人しか知り得ない情報はないけれど、これだけの情報を入力できるのなら十分に個人を特定できるのだろう。
 契約者本人にとっては、悩むまでもない情報をパパっと打ち込んで契約照会を申し込んだ。
 だが、画面に求める情報は何も表示されないし、メールも届かなかった。
 おかしいな。何か入力をミスったのだろうか?過去に自分の名前を書き損じたことのあるぼくだから、フォームに入力した内容に間違えがあっても不思議はない。念の為、もう一度照会請求しよう。
 だが、2度目も求める情報を表示してくれなかった。この問い合わせフォーム、一体なんなんだ?
 と、首を傾げてから数日たった今日、郵便ポストに2痛の圧着ハガキが届いていた。差出人はどちらもNTT。2件の同じ問い合わせは、Webでもメールでもなく2通のハガキで返ってきた。平成どころか昭和なやり方だ。今は令和だぞ。もっと安全なやり方だってあるし、なにより時代の求めるスピードにはついていけていない。こういうところが硬直化したお役所的だよな。