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ファッションの呪い

by 唐草 [2023/08/05]



 ファッション雑誌、ファッションブランドにファッションショー。ファッションという言葉を目や耳にする機会は、服飾のオシャレに興味のないぼくでさえ少なくない。
 もはやファッションという言葉は、外来語ではなく日常的な日本語のひとつとなっている印象すらある。
 ファッションという言葉に抱くイメージは人それぞれだろう。冒頭に挙げた3つの言葉は、ざっくりとしたカテゴリーを指す言葉。どれもがオシャレさやカッコよさを連想させる。
 だが、固有名詞にファッションが含まれると途端に古臭く感じてしまう。先日、通販で買ったパジャマの発送元が「〇〇ファッション連合」だった。日本語とファッションの組み合わせからは、昭和な香りを感じずにはいられない。
 だいぶ前にAmazonで買ったブランド不明の靴の中敷きに”Fashion”と筆記体で書かれていた。おそらくブランド名の一部。これは恥ずかしいと思うほどダサく見えた。履いてしまえば絶対に見られない中敷きで助かったと胸をなでおろしたものだ。
 なぜぼくは固有名詞に使われるファッションに、古臭く野暮ったい印象を抱いてしまうのだろうか?
 というか、そもそもファッションとはどういう意味なのだろう?なんとなく服とか靴とかオシャレアイテムの総称というざっくりした印象で使っている。カタカナ言葉ではなく和語で同じ意味を示せと言われても良い言葉が思い浮かばない。
 改めて国語辞典を引いた。
 「流行。はやり。特に、流行に即した服装・髪型など。また、単に服装の意にも用いられる。」とデジタル大辞泉には書かれている。
 服飾を指すというより流行していることが重要なのか。雑誌やショーであれば流行の最前線だ。でも、製品や会社名に流行を意味する語をつけるのは、なんだか厚かましい感じもある。それが、ダサさに繋がっているのだろうか?
 色々書いてきたが、『ファッションセンターしまむら』の印象がついて回るせいも否定できない?すべてのファッションの中心(センター)は、しまむらにあり。それは、しまむらの呪いと呼んでもいい。