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ピュアな日報

by 唐草 [2023/08/04]



 先日、ゲーム開発がスキル不足のせいで遅れていると書いた。現時点では趣味の延長線として取り組んでいるとは言え、タスクを管理できないのは危険な予兆。このままではズルズルと開発が延長され、ゲームが完成する前にぼくのやる気が消え失せてしまう懸念もある。
 そんな悲しい結末を避けるには、作業を見直して効率化を図る必要がある。がむしゃらにコードを書き続けるよりも、一旦立ち止まって近道を見つけるほうが早く目的地に達せられるはず。
 自分一人で作業しているが、取り組んだことを把握するために仕事と同じように日報を書いてみた。上司に報告するわけでもないので、盛ったりする必要もない。無味乾燥な箇条書きで十分。書くタイミングも違う。1日の終りにまとめて書くのではなく、ToDoリストの逆版みたいに作業が終わるごとに1行書く。
 こんなに素直な日報を書いたのは人生で初めて。誰かに報告するとなると、良いことがあればちょっと色付けしたくなる。逆に悪いことがあれば保身に走ってしまうし、酷い時は責任転嫁の相手を探しさえする。
 自分のために100%正直な日報を書いて、初めて日報の効力がわかった。自分に正直な純度100%の日報には、ぼくの傾向がありありと表れていた。これまで周りからの目を気にしながら書いてきた日報は、すべて無駄だった。脚色が本質から目をそらせ、客観性を台無しにしていた。
 日報によると開発時間の6割は、バグ修正にかかりっきりのようだ。大まかな流れは、以下のよう。

新機能を作る
  ↓
バグが見つかる
  ↓
原因を探す
  ↓
原因は前に作った部分
  ↓
前に作った部分を修正
  ↓
修正に合わせて新機能を調整する
  ↓
新機能の調整が不十分で次のバグの火種になる
 
 こんな負のスパイラルが続いている。そのせいで進捗は3歩進んで2歩下がるといった感じ。昨日も「呼び出す順番が違ってマズい気もするけど、動くからいいや」と放置したところが案の定バグの原因になった。
 アレッと思ったら、その場で修正。これが近道のようだ。自分に素直な日報は、そんな当たり前のことを教えてくれた。