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革命的変化

by 唐草 [2020/04/24]



 幼かった頃に食べられなかったものでも、大人になると好物になる場合がある。これは歳とともに味覚も成長して苦味の奥にある美味しさを感じられるようになるからだという説を聞いたことがある。ぼくの場合、ナスがこれに当たる。その逆に子供の頃は大好きだったものでも、大人になると食べられなくなるものもある。極端に甘いものや脂っこいものなどが、いい例だろう。大人には過剰摂取になりかねないエネルギーを遮断しようとする自己防衛反応なのだろうか?ぼくも気がつけば霜降り肉より赤身の方が美味しいと思う大人になっていた。
 歳とともに変わるのは、食べ物の好みについてだけではない。読む本、見る映画、着る服、遊ぶ友人といった具合に自分を取り巻くすべてが、歳とともに変化していく。その変化は大体の場合緩やかな変化が多い。ある朝、自分のタンスを見たらどの服も着るのが恥ずかしいほどダサく見えるなんて経験はそうそう起こらないだろう。だが、絶対にないとは言い切れない。
 加齢による穏やかな変化とは異質の変化が訪れ、一瞬のうちに世界の見え方・感じ方がガラリと変わることもある。先人の残した知恵を借りるのならば、恋に落ちた時なんかがドラスティックな転換点になりがちだそうだ。
 今週のぼくは、自分でも驚くほどの好みの変化を自覚した。とても小さなことだけれども、自分の中で「キライ」が「スキ」へと180度変わったものがある。
 それが今日の画像。
 ゲーム『Fallout 76』に登場する「リベレイター」という小さなロボットである。大きさは多分40cmぐらい、ちょうど運動部の高校生が持っていそうな大きな水筒ぐらい。ゲームでは1番最初に出会うことになる敵で、ビームを撃ちながらガチャガチャ音を立てて4足歩行でこちらに向かってくる。アメリカを侵略した中国のロボットという設定だ。
 今週から急にこのロボットが好きでたまらなくなってしまったのだ。
 今までは、ちょこまかと動いてウザい敵なのでゲーム内でも会いたくないと思っていた。でも、今は部屋にリベレイターのフィギュアを飾りたいと思っている。囲まれて暮らしたいのだ。残念ながらリアル志向のグッズはないようなので、自作のペーパークラフトの作成を検討している。
 いったいこの変化は何が原因なのだろうか?恋、じゃないよなぁ。