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スボンを履こう

by 唐草 [2020/04/16]



 様々な会社が、手さぐりながらもリモートワークに挑戦しようとしている。ビデオ会議アプリなどを活用して新しい仕事のやり方を模索しているところも多いだろう。まだ方法が定まっていないので、今日はZoomで明日はSkypeなんてチグハグなことも起きているかもしれない。この試行錯誤の積み重ねが、新しい働き方を生み出していくことに期待している。
 在宅勤務の中でもビデオ会議は、さまざまな工夫が生み出される最前線になっているようだ。メディアを通して、悲喜こもごもいくつもの話題を目にした。
 仕事部屋がないので会議中に子供やペットが乱入してきた。背景に自宅の惨状が映らないように工夫した。上半身しか映らないので、上はジャケットなのに下はパジャマのままだった。こんな話を目にした方も多いことだろう。
 長らく自宅で働いていたぼくも、似たような経験をしたことがある。電話で話していると猫が騒いで、電話先の相手にまで鳴き声が聞こえてしまったことがある。どうせ一日中外出しないからと言って、パジャマのまま仕事をしていたこともある。在宅ワーク経験者として伝えておきたいことがある。
 パジャマで仕事をするのは、やめておけ!
 上半身はスーツで下半身はラフな装いというのは、ホワイトハウス前から中継を行う政治記者発祥だと聞いたことがある。画面に映るのは上半身だけ。一方、屋外中継なので移動が多い。だから下半身は動きやすいズボンとなったらしい。アメリカ人らしい合理的な判断だ。
 それを真似てビデオ会議でも見えるところだけ体裁を整えた上下バラバラの装いをしたくなる気持ちは理解できる。でも、絶対にやめておいたほうが良い。
 先日、在宅勤務のコツは頭の中の仕事モードとプライベートモードを意識して切り替えることだと書いた。多くの人は通勤や出社という行為を通して自分を仕事モードに切り替えている。同じように着替えというもの立派なモード切替行為だ。スーツが戦闘服だと言われるのもそのせいだろう。
 パジャマで仕事をしてしまうと、自分のモードがオンなのかオフなのかを見失いやすくなる。だから、休日にパジャマのままダラダラしていても、なんとなく仕事な気分になりがちなのだ。これではせっかくの休みも台無しになってしまう。
 良い休日のためにちゃんとスボンを履こう。