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こっちに逃げてくるな

by 唐草 [2020/04/02]



 4月からぼくの勤め先も原則在宅勤務となった。出社する際には3日前の申請が義務付けられている。サーバが壊れたときも、そんな悠長なことを言ってくれるのだろうか?
 在宅勤務推奨の決定された日から遡ること5日。ぼくはすでに決断を下していた。危機的状況が行く手に立ちはだかった時の行動なんてひとつしかない。誰よりも早く一目散に逃げ出すだけ。逃げ足に自信があるならば、映画の主人公のようにギリギリまで困難に立ち向かっても生き残れるかもしれない。あいにくぼくの逃げ足は早くない。普段だったら一番足の遅いヤツより早く逃げればいいだけだが、今回は違う。早くにスタートすることが重要だ。
 だからぼくは先週末の段階で荷物をまとめて、すべての仕事をフリーランスのときのように自宅で完結させる準備をしていた。誰よりも早く逃げる計画に不備も不安もなかった。これまで実践してきたリモートワークと同じである。
 在宅勤務の知らせは、早々に逃げを決めたぼくが初めから正しかったと認めてくれたようなものである。知らせを聞いたぼくは、「計画通り!」とほくそ笑んでいた。
 人々の数日先を走るぼくであったが、4月に入ってから急に状況が悪くなった。リモートワークの生命線であるChromeリモートデスクトップが、職場のPCに繋がりにくくなってしまった。これでは両手が縛られているようなものだ。
 アクセス不調の原因はなんだろう?先日はPCの不調で操作不能に陥ったが、それでもアクセスはできていた。オンラインと表示されているので、PCがフリーズした訳でもないようだ。不思議なことに時々アクセスできることもある。この状況には首をかしげるしかなかった。
 今日も午前中からアクセスできない状況が続いていた。だが、お昼の12時を迎えた直後にアクセスができた。それも1時間後にはダメになていた。次に復旧したのは17時過ぎだった。
 あれ?これって社会の業務時間にシンクロしていないか?多くの会社がリモートデスクトップを利用しはじめた結果、サービスが激混みになっているのだろうか?
 リモートワーカーの伝家の宝刀でもあり楽園でもあるリモートデスクトップは、新参の在宅勤務者たちに踏み荒らされているようだ。こっちに逃げてくるな。どっかいけ!