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猫認証

by 唐草 [2020/04/25]



 今ぼくが使っているスマホは、指紋認証と顔認証の両方に対応している。画面内の指紋検出場所をタップすると同時にカメラも動き出すので、指紋と顔のどちらで認証を突破したのかは使っていてもさっぱり分からない。パスコードなどを入力しなくて良いので基本的には重宝している。でも、ベッドに寝そべって顔の半分を枕に押し付けているような寝起きの姿勢だとうまく動作してくれない。こういう怠惰な体勢でこそ、楽をしたいというのに。
 それにしてもスマホのセンサーは人体をどこまで認識しているのだろうか?単眼カメラの顔人形だと顔写真をプリントした紙でも認証を突破できることもあるという。指紋認証もシリコンで作った偽の指紋で通過できるという話だ。これを考えるとパスコードのほうが安全かもしれないと思えてくる。
 今、ぼくが気になっているのは、スマホの認証性能の限界だ。安全性の観点から様々な実験が行われているが、動物を使った実験はどれぐらい行われているのだろう?
 タッチパネルは、猫の肉球でも反応する。顔認証ソフトは、ペットの動物の識別に成功している。この事実を踏まえると、猫をスマホのオーナーとして登録することも夢ではないかもしれない。
 猫の肉球には、人の指紋のようにはっきりとした模様はない。でも、肉球の大きさや手触り、形は猫ごとに異なっている。たぶん、肉球の跡で個体識別は可能だろう。人間の指を見比べても指紋が薄い人もいる。そういう人も指紋認証を利用できていること考えれば、肉球も認識してくれそうだ。
 顔認証はもっと簡単だろう。AIを使うまでもなく既存の顔認識アルゴリズムで猫の顔は検出可能だし、目と鼻の配置で個体識別は簡単にできるだろう。ただし、縞猫は柄のせいで認識されにくいとかの問題が起こりそうな気がする。
 こう考えてみると、スマホの生体認証に猫の顔や肉球を登録することは技術的に不可能ではなさそうな気がしてくる。スマホのロックを猫の肉球で解除する姿はなんとも微笑ましい。YoTubeに肉球登録から肉球認証までの動画をアップすれば、結構な視聴数を稼げそうだ(動物虐待コメントもたくさん来そうだが)。
 なんだか、猫認証に俄然チャレンジしたくなってきたぞ。二度と認証できないスマホが出来上がる未来しか見えないけど。