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集え、インテリジェンス

by 唐草 [2020/07/05]



 ゲーム『Fallout 76』で7月から新たにシーズンイベントが始まった。シーズンイベントと言っても日本のゲームのように「夏だ!海だ!花火だ!水着だ!」というような季節感のあるものではない。ここで言うシーズンは、「季節」と言うよりも「今期の」とか「期間限定」というような意味なのだろう。どうしても和製英語のイメージに邪魔されてネイティブの意図がうまくつかめない。
 イベントは毎日課されるお題をクリアしてポイントを貯めていくと合計スコアに応じた商品がもらえるというものだ。お題はその日によって変わる。特定の敵を倒せとか風船ガムを食べろとか、数秒で終わるものから長くても30分ぐらいで片付くものがほとんど。だから、ポイント獲得のために面倒なことをしなくても自然にイベントを進めることができる。
 というのが、公式からの見解だ。だが、この見解には大きな罠がある。素直に日課だけをクリアしているだけでは、期間内に合計スコアがゴールに達しないように設計されている。確実にクリアするためには、1日に何度でも達成可能なお題を周回し続ける必要がある。
 注目すべきは、経験値を10,000稼ぐという周回可能なお題である。一見簡単そうだが、このゲームで10,000稼ぐのは楽じゃない。それに日に何度も達成しなければゴールは以前遠いままだ。だから、今、プレーヤーの多くが血眼になって経験値稼ぎの効率化を目指している。
 いつも見ている攻略サイトのコメント欄では、様々なアイディアが出されて議論が交わされている。どこでどんな敵を狩るのが良いのかということは当然のことだが、それに加えてどんなスキル構成が良いかとか、効果が重複するアイテムの使い方などの普段あまり意識しない話まで出てきている。いつもは何も考えずに「攻撃力こそ正義」と言っているだけの連中とは思えないほどに頭を使っている。
 そしてたどり着いた1つの結論が、これだ。
 きのこスープとクランベリーの漬物を食べてキャラのインテリジェンス(賢さ)を上げろ!
 リアルで頭を捻った結果が、ゲーム内でも頭を使えという結論なのがなんとも面白い。賢さアップで経験値が微増することに着目した賢さバフ極盛構成だ。
 十分に賢さを上げたら、あとは何も考えず敵を殴り倒すだけ。結局最後は力押し。あまりインテリジェンスを感じないぞ。