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EXPOゾンビ

by 唐草 [2019/06/06]



 以前に様々な展示会開催のメールが止めどなく届くという記事を書いた。展示会の内容は、IT、セキュリティー、教育、医療、事務、放送、化粧品など多岐にわたる。たった一度ある展示会に参加したばかりに、同じ運営会社が開催するすべての展示会のメールが届くようになってしまったのである。
 興味のない分野の招待状が送られてきても、ぼくにとってはスパムでしか無い。頑張って配信停止申請を出していたのだが、一向にメールは止まらなかった。なぜ止まらないんだ!何度もメール配信停止フォームを利用していたので、ぼくのブラウザはメールアドレスと削除キーを覚えてしまっている。
 止まらない原因を調べたら面倒な事実が判明した。メールに記載された申請フォームから止められるのは、そのジャンルのメールだけ。ITのメールを止めても、他は届き続ける。すべてのジャンルのメールを止めたかったら、届いたすべてのメールに対して配信停止申請をする必要があったのだ。これが判明したのが、今年の1月頃。以来、もぐらたたきのような終わりの見えない戦いが続いてきた。もう、どんなジャンルのメールを止めているのかも把握せずに、心を無にして機械的に配信停止申請を続けてきた。
 4月以降、展示会のメールはパタッと止まっていた。長きにわたる努力が実を結び、すべての展示会に対して配信停止申請を送れたようである。ようやくメールボックスに平穏が訪れた。スパムが0になったわけではないが、少なくとも発信源が判明しているスパムを排除することに成功したのだ。これは輝かしい戦果である。
 そんな戦いのことなどすっかり忘れていた先日、久々に展示会開催のお知らせメールが届いた。昨年展示会に足を運んでから1年経っている。つまり、すべてのシーズンに行われる展示会の案内を受け取り、それらを停止してきたということだ。それなのになぜメールが届くのか?
 自分の負けを認めて届いたメールを開いてみた。そこには、こう書かれていた。
 「第1回 再生医療 産業化展」
 今年から始まる新たな展示会の案内だった。
 なんてことだ。あれだけ頑張って配信停止申請を続けてきたに関わらず、新規展示会の前では為す術がないということか。きっとこれからも様々な展示会が誕生することだろう。その度に新たなメールが届く。運営本体にメールアドレスを握られている限り、ぼくの戦いは未来永劫続くということだ。