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400人規模

by 唐草 [2024/01/23]



 CD Red Projectが『WITCHER』の新作開発を400人規模で進めているというニュースを読んだ。今やAAAクラスの大作ゲームは、ハリウッド映画と同じような規模で開発を進めるものなのかと驚いた。
 この400人に含まれているのは、どんな役職の人たちなのだろう?プランナーやプログラマー、サウンドデザイナー、3Dモデラーなどゲームに特化したスキルを有する人々が大勢含まれているのは間違いない。他にも広報やマーケティング担当者もいるだろう。でも、キャラクターに声を当てる役者はまだ含まれていないだろう。一方で、開発初期から必要になる場合もあるモーションアクターは含まれているかもしれない。開発プロセスが複雑化しているのでどんな顔ぶれのチームなのかを外野からでは想像もできない。
 400人もの人々が集まれば、それぞれが有するスキルも多種多様だろう。同時にそれぞれの考え方や仕事の進め方も良く言えば豊富なはず。人材も流動的になるだろう。そんな大規模チームを数年に渡って束ねるディレクターには、ゲーム開発能力よりも人心掌握術が必要になるだろう。
 ぼくは趣味の延長で「実益につながれば嬉しいな」と小さな野望を抱いて一人粛々とゲーム開発に取り組んでいる。もし、ぼくが影分身を使って400人になれば今の400倍のスピードで開発を進められる。逆に400人いれば、ぼくが1年掛けてせっせと進めてきたすべての作業をたった1日で片付けられるとも言える。そしてコーヒーも400倍のスピードで消費される。1日で1,200杯、300リットルとなる。
 そう考えると400人が、どれだけ大規模なのか理解できる。そして、自分が取り組んでいるものの小ささを嫌というほど実感させられる。
 もっともぼくのような人間は400人集まっても機能しない。船頭多くして船山に登るという結果になるのは火を見るよりも明らか。おそらく3人でも破綻するだろう。
 だから、ぼくはこれまでと同じように自分のペースで作業を進めていく。こんな具合にWITCHERの新作を言い訳に利用するのも、ぼくらしい仕事の進め方。