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食べるまではゲテモノ

by 唐草 [2024/01/09]



 世界には様々な食文化がある。ある地域ではごく普通の食べ物が別の場所ではゲテモノ食い扱いされることも少なくない。魚を生食する日本食が奇っ怪なものとして見られていたなんて歴史もある。寿司も刺身も大好きな日本人としては信じられない視線を世界中の人々から向けられていた。
 逆のパターンもあるだろう。日本人からは「それを食べるなんて信じられない」と思うようなものを平然と食べているというパターンだ。すぐに思いついたのは北欧のお菓子のサルミアッキ。あれは実食しても理解できなかった。
 また、時代の変化とともに扱いが変わるものもあるだろう。今注目されているのは、昆虫食を筆頭とした代替食品。現時点では未来志向な発想だということは理解できても、ゲテモノ食いの域を出ていないというのが個人的感想だ。
 そのアンバランスさが未来的なのだろうか?最近のSF作品に登場する食品は昆虫を原材料としたものが多い印象がある。ゲームの話になるが『STARFILED』には昆虫スナックが出てきたし、『Cyberpunk 2077』にはミミズミートやイナゴピザなどが存在している。どれも食べたくないと思いつつも、HP回復のために背は腹に変えられぬと摂取した。
 昆虫食やら合成肉にあふれる『Cyberpunk 2077』のなかで唯一まともそうに見えた食品が、アボカド&アーティチョークのダブルAピザだった。アボカドもアーティチョークも古くから食されてきた野菜だ。これなら実際にあってもおかしくないし、食べてみたいと思えるメニューだ。コラボカフェがあったら絶対に商品化されそうだ。
 そうは思うものの、アーティチョークを食べたことは一度もない。
 アーティチョークは大きな蕾。ヨーロッパではよく食されていると聞く。だが、日本で食べる機会は全然ない。売っているのすら見ない。おしゃれで意識高めの(つまりぼくには不似合いな)レストランに行けば食べられるのかもしれない。だが、あいにく縁はないままだ。
 花の蕾を食べるのは奇妙にも感じられるが、見聞を増やすためにも一番興味がある未食の食材がアーティチョーク。今年こそ食べてみたい。