by 唐草 [2017/05/06]
暑い!なんなんだこの暑さは!まだ5月の頭だというのは、30℃に届くのではないかと思えるほどの暑さだ。
数字だけ見れば、7月後半の暑さに比べればたいしたことはない。でも、まだ夏の暑さに対応する体になっていない生身には、なかなか堪える暑さである。
家の窓をすべて開け放つ。それでもまだまだ暑い。
それもそのはずだ。ぼくの装いは、まだ春先の装いのまま。一気に進むせっかちな季節に我が家の洋服ダンスはまるで追いついていない。もうこの温度じゃ木綿の服ですら暑い。麻だ!麻の出番だ。汗をにじませながら押し入れから夏服の入ったコンテナを引っ張り出して、大急ぎで衣替えを進めていく。いっそのこと、服を脱いで作業をすれば良かった…。
ぼくの装いは、一気に夏仕様になった。友人に「怪しい東南アジア人」だと言われた装いだ。実に失礼な比喩だが、的を射ていることも否定できない。
それでもまだ暑い。
自分が寝転がっているベッドを見てみるとここにも冬が残っていた。シーツが、起毛の暖かシーツだった。これは、季節外れにも程がある。ここ数日、寝付きが悪かったのもこのシーツが暖かすぎたせいだろう。さすがに夏用の冷感シーツは出さなかったが、普通のシーツに取り替えた。
これでようやく体を包み込む熱気から解放された。
たった1日で、完全に夏になってしまったようだ。夏が好きなぼくとしては、このまま暑くても構わない。だがこの暑さは、連休に浮かれた人々の熱気と同じように一時的なものだろう。ちょっと雨が降れば、ストーブが恋しくなるような気温に逆戻りする可能性だってある。
まだまだ油断のできない季節ではあるが、今日のところは猫とともに伸びていよう。