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SNSの用法と用量

by 唐草 [2024/04/30]



 今、自作ゲームを告知するために同人ゲーム作家、つまり同業他社と言うべき人々を節操なく片っ端からフォローしまくっている
 自作ゲーム界隈には、ライバル的なゲームの告知もリポストする温かい文化がある。それは優しさだけでなく実利を選ぶビジネスライクな関係だ。自分の知名度を高めてもらえるのなら、ライバルに塩を送ることを厭わない感じだ。
 だから、ぼくもフォローした人の宣伝を見かければいいねをしたりリポストするように努めている。当然これは情けは人の為ならずの精神で見返りを期待している。
 とはいえ、長らくSNSから遠ざかっていたのでSNSに張り付くことはない。自分が投稿するときにざっと投稿に目を通すだけ。おそらくポストの80%ぐらいは見逃している。それでも、今は投稿が時系列順に並ぶわけではないので、反響の多いポスト、つまり投稿者が反応を期待しているものの見逃しは低いはず。
 ぼくとは異なりSNSに張り付いている人も少なくない。ぼくのポストに瞬時に反応してくれる人もいる。ありがたいと思う反面、対等な見返りを返せず申し訳ないと思うこともある。時に素早すぎる反応に恐怖に似たものを感じることもある。
 ぼくももっとSNSで同業他社へ微力ながら声援を送るべきだろう。まとめサイトを見ている時間をSNSに振り向ければ十分に時間を確保できる。
 でも、そうしていない。積極的にそうしないように自制している。
 全力でSNSを見ると間違いなく自分と同じジャンルで自分より優秀な人を見かけてしまう。そうしたとき、ぼくが心に抱くのは尊敬のようなポジティブな感情ではなく、嫉妬に近いネガティブな感情だ。これはぼくの心を蝕む。
 ぼくがゲームを制作しているのは、自分は優秀なはずであるという思い上がりと驕りだけ。そんなものは現実を知ったら脆くも崩れ去ってしまう。そうならないように、つまりは自分を守るためにSNSの利用を控えている。
 だから、ローグライクなどのダンジョン系ゲームの情報は目にしないように努めている。ぼくのゲームと被らないジャンルは応援するので、狭義の同業他社に冷たいぼくの振る舞いを許して欲しい。