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架空のIPアドレス

by 唐草 [2017/02/11]



 ここのところ、サスペンスドラマを見ているとサイバー犯罪をテーマにした事件が登場する機会が増えていると感じている。一昔前のドラマでサイバー犯罪というと、凄腕のハッカーが銀行の基幹システムをクラックしたりとか軍のサーバに潜入して機密情報を強奪するというようなスケールが大きい犯罪だった。でも、最近は様子が変わってきた。
 誰もがスマホを持っているし、様々なところでサーバが動いている。そんな現代の様相をドラマに反映した結果、個人を標的としたサイバー犯罪が描かれることが増えている。少なくともぼくが見ているドラマでは。
 サイバー犯罪と戦う正義のハッカーたちは、いまだに旧態依然。相変わらずサイキック的な意味での超能力としか思えないスーパースキルを発動して事件を解決してしまう。昔よりはマシになってきているが、いまだに現代の魔法使いという感じが否めない。
 一方で、サイバー犯罪の中身は、かなり現実味を帯びたものになってきている。ドラマを模倣されて本当に犯罪が起きたらまずいので、実際には出来そうで出来ないトリックが多い。即座に不可能だと断言できないようなリアリティーが出てきている。
 ドラマの中で、説明無くIT関連の用語が飛び交うこともある。
 特に「IPアドレス」は、頻出単語だ。ネットワーク上の住所として扱われ、これが分かればリアルの住所も分かるというような扱いをされている。まぁ、間違ってはいないけど、正しく扱われていない場合もある。扱いの正確性はおいておくとしても、重要な情報なのでドラマ制作者もIPアドレスの扱いには苦慮しているのが映像から読み取れる。
 IPアドレス(v4)は、0から255までの数字が4つならぶ。
 
 192.168.100.61
 
 みたいな感じだ。
 ただ、リアルを追求して0から255までの数字で架空のIPアドレスを書くと、実際の誰かの番号と重なるリスクがある。電話番号と同じようなものだ。
 だから、ドラマの中では255より大きな数字が使われていることが多い。
 
 264.168.100.62
 
 こんな感じ。これが個人的にたまらなく気持ち悪い。リアルに描けない理由も分かっているのだけれど、どうしても許せない。どうせ現実では使われてないんだから240から始まるクラスEの範囲じゃダメなのかなぁ。