by 唐草 [2022/08/22]
まっさらなWindows 10にいつものソフトをインストールしていく。その時に輝くのが
Edge。いつだってWindows初期設定は、このソフトから始まる。
しかし、絶対的な利用率に対して利用時間は驚くほど短い。Google Chromeをダウンロードするまでの数分だけだ。コンビニのレジ袋より寿命が短い。
長くWeb業界に携わってきたので、幾度となくMicrosoftのブラウザに煮え湯を飲まされてきた。Internet Explorerに振り回され続けてきた歴史とも言える。初代Edgeが登場したときに暗黒期から脱する扉が現れたと歓喜したものの、扉の向こうは別の異世界でしかなかった。
今のEdgeの中身がChromeと同じだと理解していてもIEのトラウマが蘇る。「Microsoftのブラウザだけは使いたくない」。これが偽らざる心の叫びだ。
だが、いつまでも古い経験に囚われて先を見ようとしないのは愚かな振る舞いだ。食わず嫌いと同じ。そんなことを続けていたら時代に取り残されてしまう。
と言うわけで、自分の凝り固まった考えを解きほぐすためにEdgeを使うことにした。
今のEdgeとChromeの中身は双子みたいなもの。UIの標準化も進んでいる。似た別物と考えるよりも、カスタマイズの異なる同じものと考えたほうが良い。実際、表示される内容も、利用できる拡張機能も同じ。検索エンジンが違いぐらい。利用を阻むものはない。
と思っていたのだけれども、意外なところで躓いた。
ぼくの個人データのほぼ全てはGoogleにバックアップされている。Edgeは、Googleの各種サービスへのアクセス性が劣っていた。
One DriveやOffice Onlineでも同じことはできる。でも、何ができるかが重要なのではなく、そこに何があるかが重要なのだ。
今のぼくは、Googleにデータを人質に囚われているようなもの。Edgeを使う余裕なんてない。もう、Googleの包囲網から抜け出すには手遅れなのだ。
だから今回もコンビニのレジ袋のようにEdgeをポイ捨てするのだった。