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Mactiontosh HDの行方

by 唐草 [2024/01/07]



 昔のMacでは、デスクトップに「Mactiontosh HD」という名前のHDDアイコンがあった。これをダブルクリックすると起動ディスクのルートディレクトリへアクセスできた。WindowsならばCドライブ直下へアクセスできるのと同じ。
 MacOS X以降ファイルへのアクセス方法が変更されたのでデスクトップのHDDアイコンは不要になった。そのため削除されたが、昔からのユーザが削除に文句を唱えた。結局、デスクトップにHDDへのショートカットを置くことでお茶を濁したりもした。
 使用歴の長いユーザは変化を嫌う。Windowsはバージョンアップごとに様々な不満が聞こえてくる。比べてMacは静かに見えるが、それはAppleのやり方がユーザフレンドリーなわけでもないし、Macユーザが柔軟なわけでもない。声が少ないだけ。それどころかハードディスクアイコンなんて小さな要素にかまけている暇はない。なにせAppleはハードごと切り捨てるのを何度も繰り返してきた。大事に集中させて小事に目を向けないようにしているとさえ言える。
 ぼくもデスクトップのHDDアイコンが消えて戸惑った。ショートカットを置いて旧来の環境に近い状況を整えた一人だ。
 とは言え、もう長いことデスクトップにHDDのアイコンはない。ないことに慣れてしまえば、画面下部のDockのほうが合理的だと分かる。それにUNIX準拠のディレクトリ構成なのでディスクルートへアクセスする意味はまるでない。
 それにも関わらず最新版のmacOSにもディスクアイコンをデスクトップに表示するオプションは残っている。これは20年以上前からMacintoshに親しんできた古老のためのオプションなのだろうか?それともディスクを増設しまくるパワーユーザ向けの配慮なのだろうか?いずれにせよ、重要なのはデフォルトでオフになっているということだ。
 何かを従来の設定に戻したいと考えた時、それは時代の流れについていけなくなっている証拠なのだろう。ぼくもWIndowsアイコンがタスクバーの真ん中にあるのに早く慣れないとなぁ。