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下半身の感動

by 唐草 [2024/04/19]



 UNIQLOでパンツを買った。「感動パンツ」と自信過剰気味な商品名を名乗るパンツだ。
 パッと見たところトラディショナルなチノパンに見える。そんな見た目とは裏腹に最新素材を使っていて超軽量で高い伸縮性を持っているそうだ。だから履いたらその軽い履き心地に感動必至ということからのネーミングらしい。
 本当なのか?本当にたかだかパンツのくせに感動するほどすごいのか?
 ちょうどこれからの暑い季節に合う薄手のチノパンが欲しかったので、ものは試しにと感動パンツをお買い上げ。滅多なことでは感動しないぼくは履き心地に感動するのだろうか?
 結論から言おう。
 残念ながら感動しなかった。
 UNIQLOの名誉を守るために言っておくが、商品の宣伝文句に偽りはない。UNIQLOで今までに購入したパンツの中で一番薄いし、伝統的なチノパンの生地のように見えるのにまるでジャージのように伸び縮みする。履いていてとても楽なパンツであることは間違いないし、仕事に履いていっても平気なオフィスカジュアルなシルエットに仕上がっているのもいい。
 でも、それだけではぼくを感動させるには力不足。
 ぼくが感動しなかった理由は単純。それは「感動パンツ」よりも軽くて薄いパンツを持っているからだ。そのパンツは、履いても履いていないような軽さ。まるでパンイチで歩き回っているようなのだ。そこまで軽いと、ふとした瞬間に「パンツを履いていないのでは?」と悪い夢でも見ているような不安に駆られることさえある。軽すぎるがゆえに困惑したことをここに書いた記憶もある。
 以前から持っている超軽量パンツを超える軽さなんてものは、もはやパンツを履かないことでしか実現できないだろう。しょせんUNIQLOが謳う感動なんてものは、UNIQLOの中での感動でしかない。
 とは言え、「感動パンツ」のコスパは圧倒的にいい。以前から持っていた超軽量パンツの1/4ぐらいのお値段。そこには感動できる。
 UNIQLOが謳う感動ポイントとは別の点で感動することになったが、基本的には「もう1本買ってもいい」と考えるぐらい満足している。