by 唐草 [2022/10/08]
昨晩、いきなり部屋が暗くなった。疲れ目が極限に達して光を捉えることすらできなくなったのかと焦ってしまった。幸いなことに目玉の不調ではなかった。蛍光灯の1本が切れただけだった。
蛍光灯が切れるときってだいたい予兆がある。点灯までに時間がかかるようになったり、不規則な明滅を繰り返すようになるものだ。今回、そんな予兆はなかった。元気に走っていた子供が急に転ぶかのようにいきなり切れた。
2本セットの1本が切れただけなので部屋が闇に包まれるようなことはなかった。PCでの作業には大きな支障はないとは言え、本を読むには暗すぎる。暗いまま無理をしたら更に眼精疲労が進行してしまう。
ということで一夜明けた今日、さっそく替えの蛍光灯を買いに行った。そして、ぼくは蛍光灯とはまったく別のものを手に家に帰ることになった。
今回切れたのは、昔懐かしい太いリング蛍光灯。自分でもこんな古いタイプの蛍光灯を使っていたのには驚きだ。てっきりスリム管だと思いこんでいた。ぼくの部屋は点灯時間こそ長いが、オンオフが少ないので長持ちするのだろう。
太いタイプの蛍光灯は、LED全盛期の今となっては時代遅れの品。発売しているメーカーも少ない。Amazonの最安値は2,200円程度だったが、ホームセンターに置かれた大手家電メーカーの品は4,000円近くしていた。昔よりずっと高くなっている。
今や蛍光灯は電灯売場の端に追いやられている。売場の中央にはLEDライトが陣取っている。そこには様々なメーカーの様々な大きさのライトが売られている。ぼくの部屋にあるのと同じようなサイズの品も並んでいる。
そのお値段は約4,000円だった。
買おうと思って手を伸ばしかけた蛍光灯とほぼ同じ値段でLEDライト一式が買える。その事実を知ってしまったら、値段が高く、耐久性も低く、そして消費電力も大きい蛍光灯を買う理由を見つけることはできない。
という訳で、蛍光灯交換を諦め、天井照明全体の取替えを決意した。
LEDライトが高嶺の花だった時代は今や昔。今のLEDはエコロジーでエコノミーな存在だ。