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100円の魅力

by 唐草 [2020/03/14]



 先日、100円でゲームを購入した。インディーズゲームではなく、PS3で名を馳せたゲームのPS4リマスター版。驚くことに第1作から第3作までが収録されている贅沢なパックだ。期間限定のキャンペーンをうまく活用して95% offぐらいで買えたのである。
 今どき100円では、スマホゲームのガチャすら回せない。20年ぐらい前にダイソーでPC用ミニゲーム入りのCD-ROMが100円で売られていたが、それらのクオリティーはこのサイトで公開している無料ゲーム程度だった。古いとは言えフルプライスのゲームが、セットで100円になるなんて誰が想像しただろうか?最初にキャンペーン情報を目にしたときは、新手のフィッシング詐欺サイトかと疑ったほどである。
 疑り深いぼくの心配は取り越し苦労に過ぎなかった。PS4には3つのゲームが無事にインストールされたし、聞いたこともないような会社から多額の請求が来ることもなかった。すべての取引は、本当に100円で完結した。
 掘り出し物をゲットしたようなコスパの高い買い物だった。しかし、ぼくの中ではこの買い物は失敗だったのではないだろうかとの疑念が渦巻いている。
 100円という安さと、期間限定という言葉に踊らされて飛びついたことを否定できないのだ。
 その証拠に全然遊んでいないのである。
 ゲームの名前は聞いたことがあったし、発売当時に高い評価を受けたことも知っている。機会があったら遊んでみたいと思っていた。だから、100円セールを利用して購入したはずだった。でも、遊ぶ気がほとんど起こらない。ゲームを起動させてもすぐに終了させてしまう。
 衝動的な買い物を裏側から見てみると、まったく別の考え方もできる。100円まで値下がりしないと買う気が起きない程度の興味しかなかったのだ。むしろ、この考え方の方が今の自分を的確に表しているような気がする。
 たった100円の買い物なので、経済的に痛手を被ったわけではない。100円玉を落としてしまったときほど悔しくもない。新商品のドリンクを購入したら口に合わなくて捨てたときのような敗北感に包まれているのに近い。
 「購入理由が安さの買い物は止めておけ」という言葉の意味が、よく分かった買い物だった。