by 唐草 [2022/02/27]
無償PC廃棄の申し込みフォームに「自身でデータ消去した」というチェックがあった。これをチェックしないと有償消去オプションが盛り込まれるのだろう。
個人情報保護が叫ばれる一方で、ずさんな業者による中古ハードディスク経由のデータ流出も起きている。消去をプロに任せるか、自分でするかの判断は難しい。それと同じぐらい完璧にデータを消すのも難しい。よく分からないので、3,000円ぐらいならプロに任せようという人も多そうだ。
だが、自称情報強者のぼくは違う。ハードディスクの中身ぐらい自分で消去できる。
もちろんフォーマットするだけじゃない。全領域に0を書き込んでから再フォーマットして、暗号化する。こうすれば元あったデータもインデックスも完全に消滅する。消すと言うより書き換える感じだ。
廃棄した初代カラクサラボサーバにはハードディスクが1台残されていた。何が記録されているのかわからないが、流出しても問題ないだろう。それでも消さずに処分するのは気が引ける。業者から「残っていたデータを消したから金払え」と言われる可能性も捨てきれない。
いかなるリスクも負いたくないので、自分で完全消去を試みた。
だが、できなかった。
規格が古くてPCにつながらなかったからだ。
接続は、ラザニアシートぐらい幅の広くて扱いづらいIDEケーブルだった。IDEケーブル接続できるPCも残っているけれど、IDEケーブルは既に処分済み。お手上げだ。
缶詰はあるけど缶切りがないみたいな状況。
消せないなら、不本意ながらもハードディスクを残しておくしかない。と言うわけで、廃棄したPowerEdge SC420の形見としてPC2-3200Eの256MBメモリ2枚に加えて8.4GBのハードディスクが残ることになった。
って、8.4GBだって?
この容量、初代カラクサラボサーバのディスクじゃないぞ。なんなんだこの25年ぐらい前のハードディスクは!?なぜそんなものが、初代カラクサラボサーバの中に隠されていたんだ?
たぶんぼくがやったことなのだろうけど、何も覚えていない。謎が謎を呼ぶ。