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必要なのは

by 唐草 [2021/07/26]



 ぼくの経歴を履歴書に書くと2つの会社で仕事を掛け持ちしていた時期もあれば、欠けた櫛のように何も書かれていない空白期間がいくつもある。一般的に履歴書の空白期間は人に聞かれたくない時間だとされている。素直に無職で何もしていなかったと認めてしまうから勤労を是とする日本だとマイナスのイメージになってしまう。新卒の面接だと自分の経歴を盛るのが一般的になっているというのに、どうして空白期間だけは素直に「何もしていなかった」と言ってしまうのだろう?
 大学時代の活動と同じように空白期間も盛ればいい。そう、ぼくのように。
 「フリーランスとして活動していました」
 これは魔法の言葉だ。こう言うと履歴書という古いフォーマットには記載できない新しい生き方をしているように聞こえるし、会社などの組織に頼らずとも自立した活動を行えるようにも聞こえる。
 ぼくは、この魔法の言葉を最大限利用している。コネと情けで紹介してもらえた仕事にどうにかありつけているだけなんて内情を説明する必要はない。半年間にやった3件の支払いが同じ月になったという事実を都合よく解釈して「月収100万のときもありましたよ」と図太く言えばいい。だから、ぼくは常日頃から堂々と「フリーランスとして働いています」と言っている。
 大学でこう言う話をすると妙に食いついてくる学生が少なからずいる。コンピュータ関連を学んでいるとその界隈で活躍するフリーランサーの話が聞こえてくるせいだろう。「どうやって仕事をゲットしているのか」とか「必要な技術はなんだ」とかの質問をよく受ける。就職を目標としている中堅の大学では、滅多に聞けない話なので興味も湧くのだろう。
 だからぼくは包み隠さず真実を話す。
 仕事をゲットしたければコネを作れ。仕事がない時は恥を捨てて無職アピールをしろ。SNSでボロクソに罵られてもミニマムなサービスを無償で公開し続けろ。
 これらを全力でやって運が良ければフリーランスになれるかもしれないと。
 結局は運がすべて。ぼくの周りの先人も皆「運」だと言い切っていた。最近その意味をよく理解できた。運って実力なんだよ。