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腹で感じる夏

by 唐草 [2018/07/11]



 冷房無しでは生活のできない季節がやってきた。自宅も職場もお店も電車もバスもどこでもガンガンに冷房が効いている。もう、エコだとか節電だとか意識の高いことを言っている余裕は無い。へたをすれば熱中症で命を落としかねない状況がすぐ隣にあることを忘れてはならない。
 通勤の際、駅までは自転車を使っている。朝ならば自転車に乗っている間は風を切っているので涼しく感じられる。でも、それは颯爽と走っている間だけのこと。一度自転車を降りてしまえば、運動した筋肉が熱を発していることに気が付く。息を整える間もなく、汗が噴き出してくる。空冷が水冷(気化)に変わるのである。
 そんな汗だくな状態で乗り込む電車は、天国である。やや強めの冷房が、ぼくの体を一気に冷やしてくれる。もっとも、汗だくなぼくに隣り合わせてしまった人は朝から地獄かもしれないが…。
 ただ、冷房が快適に感じられるのは、わずかな時間だけである。この季節には気をつけなければならないことがある。そう、毎年書いているアレである。
 冷房の乾いた風がぼくの汗を一気に気化させた結果、ぼくの体表面の温度が急激に下がってしまうのだ。その結果、手先などは冷水を触っていた時のように冷たくなってしまう。温度が下がっていくのは指先だけではない。汗をかいたすべての部分がドンドン冷たくなっていく。
 数分前までは上気して火照っていた体は、電車が進むのにあわせて冷えていき最終的には死人のような冷たさになっていく。
 こうなると極めて危険だ。待っているのは、確実な腹痛だけである。自身を冷やす気化熱による熱交換サイクルが過剰に機能して、体調不良を引き起こしてしまう。これが、毎年恒例の出来事である。
 汗が引くのを待ってから電車に乗ったり、丁寧に体を拭いてから電車に乗ればこんなことにはならない。でも、忙しい朝にそんな悠長なことはしていられない。今朝も電車に駆け込んでしまった。
 その結果は、予想通りの過剰冷却だった。駅のトイレの列に並びながら夏の到来を感じていた。