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中から濡れるか、外から濡れるか

by 唐草 [2018/07/12]



 今日の多摩地区は、朝から不安定な天気だった。雷が予想されていたので不安定な天気になることは想定していた。でも、ぼくの想定を上回る不安定さだった。しかも、結局雷には遭わなかったし。
 天気に一番振り回されたのは朝だった。
 ガラスに叩きつける雨の音で起こされた。朝から雨が降っていることにうんざりしながら雨ガッパの準備をする。雨ガッパを着るには暑い季節である。雨にうんざりしているのか、カッパを着ることにうんざりしているのかは、自分でも判断はできない。そうこうしているうちに日が差してきた。雨音もしなくなっていた。空模様と同じようにぼくの気分も晴れ渡ってきた。これならカッパ無しで行ける!
 そう判断して外に出たのだが、雨はまだ降っていた。天気雨に近い状態だったようだ。キツネにつままれたような気分である。朝から濡れるのはイヤだ。結局、渋々ながら雨ガッパを身につけて駅まで自転車に乗っていった。
 駅近くの駐輪場でカッパを脱いだ時、ぼくの上半身はカッパの意義を感じられないほどに濡れているように感じられた。
 この季節のカッパは、体から発せられる熱をすべて蓄えてしまうサウナスーツでしかない。ぼくが濡れているのは、そういうことに違いない。
 暑さと雨に濡れることを天秤にかけて、ぼくは暑さを選んでまで雨に濡れることを避けようとカッパを身につけることを選んだ。でも、結局のところ濡れているのである。今朝のぼくの目の前に転がっていた本当の選択肢は、「生理現象によってカッパの中から濡れるのか」それとも「自然現象に身を任せカッパを身につけずに外から濡れるのか」この2つしかなかったのだ。
 初めからそのことを分かっていれば、朝から暑い思いを選ぶようなマネはしなかった。
 暑い夏の雨の日に快適に自転車に乗る手段はないものだろうか?雨具の進化の硬直状態を考えると良い選択肢はなさそうである。