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艶のある紐

by 唐草 [2018/06/13]



 ちょっと昨日の話をさせてもらおう。日記としては禁じ手かもしれないが、火曜の記事を用意した後におもしろい事が起きてしまったので仕方がない。
 火曜日は比較的暇なことが多いので、可能な限り散歩に出て体を動かすように心がけている。
 散歩にいくのは、十中八九いつも同じ公園だ。毎週同じ場所、それも公園のような静かな場所を訪れて楽しいのか?そんな疑問を持つ方もいるだろう。
 ハッキリ言って公園は、刺激的な場所ではない。時々いくのであれば、お祭りの日か何かでなければ楽しめないだろう。
 ところが不思議なことに毎週いくようになると、毎回の訪問が楽しくなる。雨が降っている日でも傘を差して行こうと思えるほどに楽しいのだ。
 それは毎週行くからこそ発見できる小さな変化に満ちているからだ。
 この季節の楽しみは、なんと言っても毒キノコである。落ち葉の積もった木の根元に小さくも毒々しい形のキノコが顔を覗かせる。普段食べているキノコとは全然違う形や色は見ていて飽きない。条件がそろえば、フェアリーサークルだって見つけられる。
 毒キノコを求めて足下に注意しながら公園の奥へと踏み込んでいった。
 滅多に人が立ち入らないであろう場所までたどり着いたときのことだった。視界の端に違和感のあるものが映った。木の根元に艶やかな深い色の紐が落ちているように見えたのだ。
 すかさずその方向に首を向けると、期待通りの光景が待っていた。
 蛇がいたのだ。
 公園に蛇がいるという話は聞いていたし、蛇がいて不思議は無いほどに緑は深い。だけれども、この目で蛇を見るのは四半世紀ぶりぐらいな気がする。
 この貴重な出会いを記録に残さない手は無い。ポケットからスマホを取りし蛇に向ける。しかし、暗い林の中ではうまくピントが合わないし、遠くからでは蛇だと分かるようには映らない。
 安スマホのカメラ性能に毒づきながら、ソロリソロリと蛇に近寄っていく。ぼくの歩みが慎重なのは、蛇に逃げられないためか?それとも、万が一毒蛇だったらという可能性を恐れているからなのか?
 そして、撮影したのが今日の写真。暗いし映りは悪いが、頑張って蛇を探してほしい。
 今日の散歩は、大きな実りのあるものだった。満足である。