by 唐草 [2018/05/30]
新しいiMacを手に入れた。と言っても、残念ながら私物ではない。職場に導入されたというだけの話である。ただ事実上ぼくしか触らないので、実質的には職場に置いてある個人用Macという微妙な位置づけとなった。結局のところ、ほぼ私物のようなものだ。
そんな訳で、アカウント名はkarakusaにしてある。インストールするソフトもぼく好みのものを厳選している。自宅とほぼ同じ環境が、職場にも構築されようとしている。
となると、Apple IDも当然ぼくのものを利用するのが自然である。あえて仕事用のものを取得する必要も無いし、なによりこれ以上IDの数を増やしたくはない。と言う訳で、パスワードがうろ覚えになっているいつもIDでサインインを試みた。
すると、ぼくが予期せぬ警告が真新しいiMacの画面にこれでもかというほどクリアに表示された。画面の高精細さをこんなメッセージで痛感することになるなんて夢にも思っていなかった。
画面に表示された警告メッセージには、こう書かれていた。
「このアカウントはロックされています」
画面には冷酷にもこう書かれていた。ID間違いでも、パスワード間違いでもない。いったい何事か?不正ログインでもされたのだろうか?
いや、待て。数時間前に使っていたiPadからだとぼくのアカウントは問題無く利用できていた。今まで1度もログインしたことのない端末からのアクセスだったのでロックされたのだろうか?
まったくもって謎である。ロックの理由さえ明かさぬ徹底的な秘密保持である。セキュアだねぇ。
ロックされた理由はさっぱり分からないが、このままでは埒があかないことだけは明らかである。画面の指示に従ってロック解除申請を行うことにした。するとあるメッセージが画面に表示された。
「このアカウントはロックされています」
分かってるって!それを解除しようとアクセスしているんだよ!
ぼくの勘違いも相まって危うく無間地獄にはまるところだった。秘密の質問をいくつか追加して(たぶん次に使うときには忘れている)、無事ロック解除となった。だが、次に使うときにはまたロックされていそうで今から不安しかない。