by 唐草 [2017/12/04]
プリンターは、マーフィーの法則を説明するのに最適な機器ではなかろうか?たぶん落としたトーストがバターを塗った面を下に落ちる確率よりももっと高い確率で、必要なときにインク切れを起こすことに間違いない。
昨日もそうだった。家族の年賀状を刷っていたら予想通り途中でインクが切れた。初めから切れていれば、あらかじめ新しいインクを用意しただろう。でも、プリンターはそんな空気を読んだ振る舞いを示すことはない。あと少しで終わるというまさにそのタイミングで、こちらの様子をずっと見ていて狙いをすましたかのようにインク切れを起こすのだ。
今日は、仕事帰りにインクカートリッジを買いに家電量販店に寄った。そして、その店で大いに逡巡することになる。
ぼくが使っているプリンターは、キヤノンのPIXUS iP2700というプリンター。このプリンターは、ガジェット好きの間ではちょっと有名なプリンターである。
「インクカートリッジを交換するよりも、本体を買い替えた方が安い」という訳の分からない価格設定で有名になったプリンターなのだ。黒インクとカラーインクのカートリッジを新品で買うよりも、同じインクカートリッジがオマケに付いている本体の方が安いという理解不能な価格設定になっている。マメな人は、インクが切れるたびに新たな本体を購入して、インクだけ抜いて使っているらしい。新たな本体は、ヤフオクなどでよく分からない人に売りつけるそうだ。ぼくは、その手間がイヤなのでインクカートリッジを購入している。要するに、メーカーからすれば良いカモなのだ。
もっともインクの方が高いのはカートリッジにプリンターヘッドが付いているからというもっともな理由がある。我が家のようにネコがいて埃っぽい家だとすぐにプリンターヘッドが詰まってしまう。だから、iP2700のシステムが好都合だったりもする。
家電量販店には、純正インクと互換インクが売っている。互換インクは、純正インクの空カートリッジに似た色のインクを詰めた再生品である。通常のカートリッジであれば互換でも大きな問題は無い。ただ、iP2700は精密なプリンターヘッドとインクカートリッジがセットになっている。ヘッド部分もリサイクルで良いのだろうか?
確実さを求めれば、純正インク以外に選択肢は無い。だが、価格が1,000円も違う。店舗での売れ行きも明からに互換インクの方が良さそうだ。どちらを買うべきだろうか?
大量のインクカートリッジがぶら下がった棚の前で悩むこと約5分。結論を出した。
互換インクお買い上げ!