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続・最高の物件

by 唐草 [2020/08/02]



 先日、我が家の庭木は鳩の本能に訴えかける魅力的な木らしいと書いた。大きな体を枝葉にぶつけながら木に止まっては、枝の具合を見分しているようだった。初めは鳩が巣作りをすることに否定的だったぼくも、か細い枝を組み合わせて巣を編んでいく姿を見ている内に心変わりした。
 ここで暮らしたいのなら好きにしろ。そう思った矢先に鳩は姿を消してしまった。この結末を望んでいたはずだったのに、いざそうなってしまうと一抹の寂しさが残る。枝に残された小さな巣が失われたものの大きさを訴えているようである。と言うようなことを7月31日の記事に書いた。
 ところが、翌日になって状況は一変した。鳩が巣に戻ってきたのだ。しかも、様子が以前と全然違っている。先日までは忙しそうに飛び回っていたし、羽がぶつかることなど気に留める様子もなく木にダイブするように大胆に枝へと止まっていた。また、ちょっとした物音や通りを歩く人の気配がするたびにどこかへ飛び去っていた。
 だが、昨日からは違う。じっと巣に座っているだけでほとんど動かない。大きな音がしても動じず、堂々と巣に収まっているように見える。1時間に1度ぐらい向きを変えているようで、尾羽根が見えるときもあれば頭が見えることもある。
 ひょっとして、この状態は抱卵ではないだろうか?でも、真夏に卵を生むのだろうか?鳩なんてしょっちゅう見かけるありふれた鳥だが、その生態なんて全然知らないことに気が付かされた。さっそくググってみる。
 どうやら鳩は一年に数度卵を生むらしい。だから真夏に卵を抱えていても不思議はないそうだ。そして卵が孵化するまで2週間ちょっと、孵化から雛が巣立つまでも2週間ちょっとらしい。どうやら昨日卵を産んでいたようなので、順調に事が運べばお盆のころに卵が孵る計算だ。そして、9月の頭に巣立つことになる。
 だが、この先の季節は一年でもっとも暑い過酷な季節。高温も厄介だが、台風の襲来で自然環境が牙を剥く可能性も高い。鳩がどれぐらいタフな生き物なのかは知らないが、8月の子育てはかなり厳しいように思えてならない。
 自然がどうなるかなんて分からない。ぼくは場所を貸しているだけ。どんな結末になろうとも手を出さずに観察するだけにしよう。それが自然の摂理。