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ラスボスの強さ

by 唐草 [2019/08/25]



 先日、ゲーム系まとめサイトを眺めていたらラスボスの強さに関する議論が載っていた。ラスボスは強い方がいいのか。それとも弱い方がいいのかという議論である。意見を眺めると様々な考え方がある。意見は五分五分の終わりなき平行線という印象があった。
 強い方が良いと主張するグループの考えはシンプルだ。最後を飾る戦いなので、全力を出し切って挑むような強敵がふさわしいという考え方である。確かに強い方が倒したときの満足感も大きいし、自分の成長を感じられるだろう。ゲームの締めくくりとしては、最高難度の敵を最後に出すのが適切なのだろう。
 一方で弱い方が良いと考えている人たちもいる。最後の戦いはイベント中心なので、一気に撃破しないと物語的に興ざめだと考えているようだ。「魔王を倒さなければ世界が滅ぶ」と言っていたのに何度も再戦するのは妙な話である。再戦のたびに長い会話を聞かされるのも退屈だ。物語の締めくくりの美しさを考えると確実に倒せる弱い敵がふさわしいように思える。ぼくは弱い派の支持者である。
 ぼくのこれまでのゲーム遍歴を考えるとラスボスが強いパターンが多かった。だから刷り込みのように疑うことすらなく「ラスボスは強くあるべし」と考えていた。でも、ここ数年海外のゲームを中心に遊ぶようになって、別の考え方があるということに気がついた。ぽっと出の強いボスを倒すよりも、弱くても倒すべき相手として追い続けていたボスを倒すほうが満足感が高いということだ。もちろん、シナリオや対象年齢によって変わる部分もあるだろう。それでも今は、弱いラスボスもアリなんだと確信している。
 ドラクエのように人知を超えた大魔王が出てきたりする場合は強くても構わない。でも、ラスボスが主人公と同じ人間の場合は弱い方がいい。生身の人間のくせにマシンガンで蜂の巣にされてもピンピンしていたり野生動物顔負けの運動能力で動き回るのはゲーム的なご都合主義が強すぎる。だからメタルギアのボス戦は好きじゃない。
 先日遊んでいた『WATCH DOGS』のラスボスは、ぼくの理想とするラスボス像にかなり近かった。ゲーム序盤から物語に関わっていたし、ラストバトルでも人間らしい動きとスタミナだった。何十発も銃弾を撃ち込むよりも、ヘッドショット1発で物語に終止符を打てる方が遥かにカタルシスが得られる。
 弱いラスボス大歓迎である。