by 唐草 [2017/10/29]
ハードディスクが壊れる夢を見た。最悪な部類の悪夢である。
夢の中でぼくのハードディスクは、カッコンカッコンと音を立てていた。いわゆる死の音である。ヘッダが適切な読み込み位置に移動できなくなっているときに出る音らしい。夢の中のぼくは、その音を聞いて慌てふためいていた。
マンガのように飛び起きたりはしなかったが、体中の関節に砂が詰まったような目覚めを迎えた。ハードディスクが壊れたのは夢であったことに気が付いて、安堵のため息を漏らした。散々な朝である。
なんでこんな悪夢を見たのだろう。PC好きな人間にとっては、何度も言うが最悪の夢である。冷却ファンからキノコが生える夢の方がずっとマシだ。
原因は、2つあると思う。
1つは、雨垂れの音。屋根から落ちる滴が、固いところに落ちているようだ。それが、ちょうどディスクが壊れたときのような音を立てていた。目覚めているときに聞けば、窓の外にハードディスクはないのですぐに別の音だと判断できただろう。でも、布団にくるまって寝ているぼくには、音の出所を判断することはできない。結果として、もっとも恐れている音の1つとして認識してしまったのだろう。
2つ目の原因は、サーバ機のハードディスクがそろそろ寿命を迎えても不思議は無い時期に差し掛かっているからである。とは言え、起きている時にハードディスクの心配をしているつもりはない。たぶん心の奥底でそろそろエラーを吐き出すのではないかと無意識のうちに危惧しているのだろう。その不安を雨垂れの音が強く刺激してしまった結果が悪夢となって現れたに違いない。
夢にまで見てしまったのだから、そろそろ本腰を入れてハードディスク交換の準備でも進めるか。今の古いシステムをコピーしてもしかたないので、面倒だけれどもこの機に刷新するか。