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REALFORCE

by 唐草 [2022/07/03]



 先週、壊れた茶軸に替わる新しいキーボードを購入するつもりだと書いた。どんなキーボードを買うか悩みに悩んだ結果、ひとつの決断を下した。
 買うからには最良のものを買おう。
 キーボードオタクが言う最良とはなにか?耐久性?使い勝手?打鍵感?キーボードの評価方法はたくさんある。だが、楽器のように感覚的な要素が多く意見は常に割れている。
 まとまりに欠くキーボード沼で、1つだけぶれない指標がある。それが、お値段。浅ましいことに、高いものほど良いはずだし、なによりマウントを取れるという考えがまかり通っている。
 結局のところオタクの沼はどれも同じ。札束で殴り合える事実が最強で最良の武器なのだ。この事実を認めてしまえば、選ぶべきものは1つしか無い。
 キーボード界には、長きに渡って伝説の剣エクスカリバーのように称賛され羨望の的になっている品がある。それが静電容量無接点方式キーボードだ。
 ぼくが選んだのは、その中でも正統派で伝統のあるREALFORCE。
 驚異の耐久性となめらかな打鍵感を売りに最高のキーボードの地位を盤石にしている。値段は普通のキーボードの10倍ぐらいする。札束パワーも十分だ。
 ぼくはキーボードの底なし沼に落ちている。それも手を伸ばしても水面に届かないほど深くに。ここまで沈んだら毒を食らわば皿までの精神である。
 ぼくの拙い2本指タイピングには無駄の極みであるが、道を貫くのがオタクの生き方。
 と言うわけで、500円の弁当ですら割引シールがないと買えないぐらいケチなのに、1ヶ月分の食費ぐらいのお値段のREALFORCEを購入した。
 それも押下圧45gの静音タイプ。これは長らく使ってきた茶軸とは正反対の性格のキーボード。静かで、そして軽い。
 ガチャガチャとメカニカルな音を響かせることをよしとしてきたぼくからすると、静かで滑らかすぎて物足りないというのが率直な感想。キートップのザラザラさも気になるし、なぜかタイプミスが増えている。これが最高峰なのかと拍子抜けしている。
 数カ月後には虜になっていたりするのだろうか?