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魂を引き継ぐ

by 唐草 [2021/11/24]



 自宅から職場へ持ち込んで使っていたトラックボールの調子が悪くなったので新調したのは先日書いた通り。実に12年ぶりの買い替えだった。これだけ使えれば1万円を軽く超える高価な価格にも納得できる。安物を買うよりもコスパは良かっただろう。
 ぼくが愛用しているのは、KensingtonのSlimBladeトラックボールというゲームの武器の名前のような製品だ。名前の通りに刃物を思わせる薄い流線型の本体の真ん中に大きな赤いボールが載ったデザインが特徴的。その形は見た目だけではない。エルゴノミクスデザインに基づいて設計されているので、曲面が吸い付くように手に馴染む。
 ぼくの感覚では、このトラックボールはとても薄い製品。だが、Amazonから届いた箱は想像よりずっと厚かった。2台のトラックボールを難なく収めることができそうな厚みがった。測ったら8cmもあった。こんなに厚くては仕事鞄に入らない。
 スリムな製品の箱がどうしてこんなにも厚いんだ?
 答は単純。本体は薄いが、ボールがデカイからだ。トラックボールに収まっているのは、直径55mmのボール。当然高さも55mmある。そんな大きな玉が入っている箱なら厚くもなる。冷静に考えれば当然のことだが、一箇所だけが大きく盛り上がっているせいで箱全体が巨大になっているのはなんとなく納得できない。この箱を持って歩くということは、空箱を持ち歩くのとほぼ同じと言えるのではないだろうか?我が家まで荷物を届けてくれた配達員には申し訳ないが、それはあまりにも非効率な運搬だ。
 なんとかして体積を抑えて小さな鞄でも運ぶ方法はないだろうか?本体から外したボールを手で転がしながら考えていたら閃いた!
 職場にも同じ製品がある。つまり大きなボールも向こうにあるということ。壊れたのは本体だけなのでボールは使い回せる。だったら家から持っていくのは、ボールを外した本体だけでいい。
 と言うわけで、ボールを外した厚さ3cmの薄い板だけを運んだ。そして、先代のボールをドッキング。なんだか長年使ったトラックボールの魂を引き継いだ感じがする。