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ストアに混乱

by 唐草 [2022/01/11]



 コロナがもたらした唯一の良かったことは、強制的にデジタル化を推し進めたことに尽きる。特に仕事での変化は革命的だ。コロナがなかったら会議のたびに同じ部屋に集合していたし、各種申請はまだ紙のままで捺印さえ要求されていたに違いない。
 デジタル化の波はビジネス以外にも波及している。エンターテイメント分野でも動画や音楽のサブスクが当たり前になったし、電子書籍も普及したし、ゲームのダウンロード版がメジャーになった。手に触れられるものを所有するということが、過去のものになりつつあると言っても過言ではない。最後には通貨すらデジタルになって現金という概念が消えるのかもしれない。
 今は、デジタルへの移行の真っ只中。覇権を握ろうと企業間の熾烈な競争が巻き起こっている。過渡期の競争はぼくらに大きなメリットを与えてくれるのと同時に混乱ももたらしている。
 一昔前までゲームを買うならゲーム屋に行けばよかった。迷うとしてもどの店で買うかぐらいだった。多少値段が異なることもあったが、どこで買っても同じゲームを手にできた。でも、今は違う。同じゲームでもPS版、PC版といったようにいくつもの選択肢がある。PC版は更に厄介で、どのストアで買うかが重要になる。ぼくも日々Steam、Epic、Microsoft Storeあたりを渡り歩いている。
 ストアが競争しているおかげでセール連発はありがたいが、セールに釣られての購入なのでどのゲームをどのストアで買ったのかが分からなくなってきている。1作目はSteamだけど、2作目はEpicと言った気持ち悪いことが起きても不思議はない。
 本も同様だ。Kindleを中心に買い揃えているが、DMMなどのセールを利用することもある。動画もサブスクも見たい作品がどこで配信されているのか分からなくなることがある。
 目の前のお買い得を求めた結果、PCやスマホはストアアプリだらけ。買った場所を覚えておかなければならない今の状況こそ過渡期ならではの悩みかもしれない。