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雪男

by 唐草 [2022/01/06]



 雪男と言えば、ビッグフットやイエティのような雪山に住む巨大な類人猿UMAを想像するかもしれない。だが、本当にそのイメージで良いのだろうか?一度でもその姿を見たことがあるのだろうか?きっと誰もいないはずだ。ぼくはツチノコからチュパカブラ、そしてネッシーまでUMAなら何でも大好きな人間だが、白い毛で覆われた謎の生き物とは異なる別の雪男の存在に気づいてしまった。その発見は「自分は雪男なのではないか?」という大胆な仮説から生まれた。
 発見のきっかけは、今日東京を襲った南岸低気圧がもたらした雪だ。
 話は変わるが「雨男」という言葉がある。この言葉を耳にしてUMAや妖怪を想像する人はいないだろう。誰もが「出かけると決まって雨に降られるアンラッキーな人」と解釈する。対になる言葉に晴れ男がある。この解釈を他の天気にも当てはめたらどうなるか考えたことはあるだろうか?出かけると強風に襲われる人は「風男」、ステージに立つと雷が轟く真のスターは「雷男」と呼べるだろう。
 だとすれば、出かける度に雪に襲われる男がいたとしたらなんと呼ぶべきか?それこそ、雪男がふさわしい。
 ぼくは今日、見事に雪に襲われた。首都圏で行動する一千万人近くが雪に襲われているので、ぼくだけが被害を受けたのではない。別の見方をするとぼくが雪に見舞われた異常性が分かる。普段在宅ワークをしているので1週間に2日しか出社していない。そんなぼくが降雪に直面したのだ。なんとピンポイントな雪との遭遇。これではまるでぼくが外に出たせいで雪が降ったみたいじゃないか。
 ぼくの外出と雪にまつわる出来事は今までに何度もあった。今以上に引きこもっていて週一でしか出勤していなかった頃にも大雪にぶつかったことがある。別のときは2ヶ月前に予約した歯医者の診察日が大雪だったなんてこともある。
 滅多に出かけない引きこもり予備軍のぼくなのに、なぜか毎年のようにレアな東京の雪にぶつかっている。それも世間を騒がすような積雪を記録する日にぶつかっている。
 これってもう雪男って言っていいんじゃないだろうか?