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体重は減ったけど

by 唐草 [2021/09/04]



 3ヶ月ぐらい前に体重が人生最重量を記録してしまった。間違いなく外出機会が減ったことによる運動不足と在宅勤務ゆえにいつでも間食できたことのダブルパンチの結果である。要するに巷で言うところの「コロナ太」りだ。
 体重計が示す値を「自粛生活の勲章だ!」と受け止められるほどポジティイブではない。それよりも、このままではズボンのボタンを留められなくなるというという危機感がより確固たるものに変わった。その当時からズボンを履くのに苦戦している自覚は既にあったが、体重を目視するまでは気のせいだと無視を決め込んでいた。
 それから3ヶ月間、ぼくは消極的なダイエットを続けてきた。一時は部屋でできる筋トレも導入していたけれど、腰痛が悪化してしまったので断念。その結果「炭酸飲料を飲まない」「アイスを食べない」「夕方5時過ぎに小腹が減っても間食はしない」というはヌルい食事制限に落ち着いた。
 糖分ジャンキーのぼくにとってこの決断は、断腸の思いだった。とは言え、砂糖には禁断症状が無い。それにちゃんとした食事を摂れば、必要な糖質を得ることはできる。精神的には厳しい制限であったが、肉体的にはほとんど負担がないどころか、むしろ健康的な状態に近づいたはず。いまでは、サイダーもアイスもない生活が普通になっている。
 初めの頃は毎日のように体重を確認していた。しかし、運動をしないダイエットでは目に見える効果はなかなか出ない。変化しない数字を眺めてもやる気を削がれるだけなので、ずっと体重計から距離を置いていた。きっと成果が出ているはずだと盲信することでダイエットを継続してきた。本当にとことん消極的な取り組み方だ。
 今日、猫の体重を測るために体重計に乗った。するとぼくの体重は3キロ近く落ちていた。まだベスト体重よりは重いが、コロナ太り前まで戻ったことになる。
 だが、手放しでは喜べなかった。確かに体重は減ったが、体脂肪率が激増していた。これって脂肪が落ちたんじゃなくて、筋肉が3キロ落ちたってことだよな。痩せたと言うより、貧弱になったという表現が適切なのかもしれない。