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たぶんクソゲー

by 唐草 [2021/09/14]



 ぼくはこれまでに様々なゲームで遊んできた。得意なジャンルもあれば、苦手なジャンルもある。今では自分の得手不得手を理解しているので、確実に自分の好みに合致しそうなゲームにしか手を出さなくなってしまっている。保守的だ。
 ぼくが好きなゲームジャンルはRPG。初めてゲームに触れた小学生の頃からずっとRPGで遊んできた。その傾向は、ぼくが成長しても、ゲーム機が進化しても変わることはなかった。好みの三つ子の魂百までもと言うわけだ。
 ぼくがRPGが面白いと感じるのは、ストーリテリングではない。物語をゲームという形態で追体験するだけならゲームジャンルはなんだっていい。RPGが好きなのは、RPGならではの2つのゲームシステムにある。
 1つは単純作業を繰り返せば、誰でも望む強さに達することができるレベルシステム。どのぐらいレベル上げをするかを自分で決めれば、それが難易度選択になる。低レベルで死闘を演じてもいいし、高レベルにして無双を楽しんでもいい。
 2つ目は、アイテムのリソース管理。限られた資金を使ってどう装備を整えるのかとか、貴重アイテムを費やすべきかとか、無理せず退くかを迷ったりとかするのが好き。もっというと、所持アイテムの重量制限があったり、武器防具が壊れる要素があるとよりいい。限られた重量の中で緊急事態用の装備をどう整えるかとか、修理アイテムをどのぐらい持ち込むかを考えているときが一番楽しい。
 重量制限も装備破損要素も嫌われているのは知っている。でも、これらがあるとリソース管理に緊張感と選択の多様性が出て、さまざまなアイテムに輝くチャンスが生まれてくる。
 もし、ぼくが完全に自分好みのゲームを作ったらガチガチにシビアなリソース管理ゲームになるだろう。空腹や喉の渇きは当然のことだし、装備が重いとすぐに疲れるとかの体調管理まで求めるようなシビアなものを作るだろう。過去の例を見るとこの手のシビアなリソース管理ゲームの多くは、失敗している。
 それは知っているけれど、三食きちんと食べるのが最強の勇者というゲームがあってもいいじゃないか。