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国立公園巡り

by 唐草 [2021/08/03]



 OSをどのタイミングで新しいものに切り替えるかの判断はいつだって難しい。PCオタクとしては、新バージョンが公開されたら即導入したい。またその日の気分でOSを替えたいという意味不明なことすら考えて、それを様々な方法で実現している。
 一方で、PCを仕事道具だと考えると迂闊なことはしたくない。仕事人としては、慎重に慎重を重ねあらゆる冒険を避けて安定状態を維持したいと願っている。要するに新しいOSは絶対に導入したくないのだ。緊急度の高いセキュリティーアップデートでさえ、評判が固まるまでインストールすることはない。
 このようにぼくの中では、変化を楽しむ急進的な考え方と頑固なまでの保守的な考えがせめぎ合っている。相反する考え故に妥協点を見出すことは不可能に近い。だから、遊びで使うPCには最新OSがいくつも入っているのに対して、仕事用PCにはサポートが打ち切られた化石のようなOSが残っている。同一人物のPCとは思えないものが、同じ机の上に同居している。
 石頭のような保守的態度を示しているぼくでも仕事用PCのOSを切り替えることはある。次の2つの理由のいずれかに迫られたときだ。
 1つは、ハードを買い替えたとき。更新で失われるものが無いので躊躇なく最新OSを導入できる。これはまっさらな下着に初めて袖を通すような気持ちよさがある。もう1つは、アプリが利用できなくなったとき。必要に迫られてのアップデートとも言える。今までに何度か経験してきたが、毎回「環境が壊れるのではないか?」という不安でいっぱいになる。
 今、ぼくは必要に迫られたアップデートに直面している。macOSを更新しないとAdobeのソフトが使えなくなるという瀬戸際に立たされている。アップデート以外に道はないのだが、厄介なことにアップデート候補が3つもある。アメリカの国立公園名が冠された3つのバージョンは、あまり評判がよろしくない。事実、アップデートで導入したMacでトラブルにあったこともある。
 Mojave、Catalina、Big Sur。High Sierraからの移住先はどれがベストなんだろう?