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今度は下ボタン

by 唐草 [2021/06/16]



 コンピュータの入力装置は、消耗品だと考えたほうが良いのだろうか?先日もキーボードの調子が悪いと書いたばかりだが、今度はPS4コントローラーの調子が悪くなってしまった。PS4を買って6年ぐらい経つが、コントローラーの調子が悪くなるのはこれで2台目。PS4コントローラーが貧弱なのか、それとも年間1,000時間を軽く超えるぼくの遊び方が過酷すぎるのかを判断するのは難しい。
 キーボードもコントローラーも機械と人間をつなぐ唯一の装置。普段は何も考えずに利用しているが、一度調子が悪くなると機械と人間の間に横たわる大きな隔たりに気付かされる。先日まではゲーム内をぼくの分身のように動き回っていた自キャラだが、今では下手な人形劇のパペットのような有様だ。
 今回調子が悪くなったのは、方向キーの下ボタンだけ。ちょっと意外なボタンの不調である。先代のコントローラーは、左スティックの調子が悪くなった。左スティックと言えば、多くのゲームでキャラクターを動かすために使う。ゲームによっては激しい入力もあるので、負荷がかかるのは想像できる。そんな左スティックに比べると、方向キー下ボタンは入力の機会も少ないし、激しく押すことも無いように思える。むしろ、下ボタンなんてなくても良いんじゃないかと思えるぐらい影が薄い。
 ところが、実際に調子が悪くなるとどれだけ下ボタンが活躍していたかを思い知ることになる。
 メニューからアイテムを選んだりするとき、もっとも活躍しているのが下ボタンだ。多くの場合、メニューを開くとカーソルは一番上を指している。何かを選ぶには何度も下ボタンを押す必要がある。不調な今は、アイテムを思い通りに選べない。
 また『Fallout 76』で下ボタンは、エモートジェスチャーのショートカットボタンに割り当てられている。チームプレーをしても、ぼくひとりだけ何の感情も示すことができないでいる。これでは周囲をまるで無視しているようだ。
 コントローラーのボタンは、ひとつだった欠けてはいけない。使えなくなって初めて当たり前を理解する。