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悪魔祓いのおまじない

by 唐草 [2021/06/15]



 先日、新しい画像ファイル形式のWebPに苦言を呈するという老いを隠せない記事を書いてしまった。若い世代から「ジジイにはJpegのブロックノイズがお似合いだ」と罵声を浴びせられても仕方あるまい。
 苦言を呈してしまったが、だからと言って新しいものを頭ごなしに拒絶するつもりもなければ、排除するつもりもない。新しいものが生み出すメリットを理解できれば、ぼくだって重い腰を上げて時代の流れに従おう。と言うわけで、WebP形式についてあれこれ調べてみた。
 WebPは、サーバ側にカラクリがあるそうだ。従来通りJpegやPNGを使ってサイトを作っていたとしても、WebサーバがChromeブラウザから画像へのアクセスを検知すると、本来の要求がJpegだとうとPNGだろうと無視して勝手にWebP形式の画像を送信するらしい。作る側は画像形式の切り替えを一切意識しなくても、サーバが全部勝手にやってくれる。つまり、Chromeを使っていれば気が付かないうちにWebP拡散に協力しているとも解釈できる。
 普及の鍵をサーバサイドに仕込むとは、流石Googleだ。
 このカラクリを理解したので、もうWebP形式に悩まされることはない。画像を従来形式でダウンロードしたかったらChromeを使わなければいいのだ。Firefoxとか他のブラウザの出番である。
 とは言うものの、ぼくは骨の髄までGoogle漬け。今更、Chrome以外のブラウザを使うなんてことはできない。悪魔に魂を売ってしまったのなら一から十まですべて悪魔の言いなりになるしかないのだろうか?ネットに転がるJpeg画像をそのまま保存したいだけなのに、悪魔はそんな単純なことすら許してくれないのか。
 Googleという巨大な悪魔への抵抗を諦めかけていた時、昔ながらの方法を思いついた。curlとかwgetとかのコマンドを使えばいい。これなら保存したい画像のURLをコピペするだけでOK。
 年の功だから知っている古い解決策が、最新の悪魔の台頭を退けたのである。やっぱり、最後はコマンドだね。