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100%じゃないと不安

by 唐草 [2021/07/11]



 バッテリーを長持ちさせるのは、現代人の知恵と工夫を発揮させる場面だ。ぼくも断片的な知識と噂や迷信まがいの胡散臭い方法を組み合わせて日夜努力を重ねている。
 一言に「バッテリーを長持ちさせる」と言っても2通りの意味がある。1つは、充電された電気を長時間保つこと。普通はこれを想像するだろう。しかし、もう1つ別の考え方もある。それが、バッテリー劣化を抑え製品寿命を伸ばすことである。この2つは一見無関係に思えるが、実は切っても来れない関係がある。
 今回取り上げるのは、バッテリーの製品寿命の方である。
 リチウム電池は、スマホから電気自動車まで幅広く活用されている充電池だ。すぐに充電できるし、数を重ねることで大容量化もできる。形状も自由が効くので様々な機器に組み込むこともできる。充電池という製品のあり方を大きく変えた偉大な発明だと言える。一方で、稀少なリチウムを使うので価格が高いし、取り扱いを間違えると発火したりと厄介な面もある。しかし、そのハンデを知ってもなお使おうと思えるほどリチウム電池は魅力的な存在だ。
 厄介な点はもう1つある。それが、適切に扱わないと劣化しやすいということだ。不適切な使い方をすると2年ぐらいでバッテリー性能が半減してしまう。
 だからこそ、バッテリー寿命を伸ばすために様々なアイディアが提唱されてきた。使い切ってから充電したほうが良いとか、急速充電は避けるべきだとか、熱くならないように冷まして使えとか、充電回数を極力減らすとか色々な説を耳にしたし、その内のいくつかはデマだとも言われている。ぼくもそんな説に踊らされたひとり。
 今ではバッテリーをフル充電しないのがもっとも有効だと言われている。スマホの機種によっては、フル充電しないようにする設定が搭載されている。
 80%ぐらいの充電で止めるのが一番だと言われても、外出するときにフル充電じゃないとなんとなく不安になってしまう。だから今日も、ぼくのスマホはフル充電。そのせいで結局寿命が減って、使える時間が少なると分かっていても目の前の100%を選んでしまう。