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家電化したい

by 唐草 [2022/01/25]



 日当たりの良い出窓に置かれたクッションの中で丸まってスヤスヤと眠る猫を見ながらの仕事をするのは、なかなか良いものだ。ペットの写真をデスクトップの壁紙にしてやる気をチャージしている人も多いようだが、静止画と動画では人にもたらす効果は比べ物にならないだろう。きっと今のぼくは、雨戸を閉め切った薄暗い部屋でニヤニヤしながらPCの画面を見つめいているのだろう。
 キモいな。
 自慢の猫生中継システムだが、2つほど残念な点がある。
 1つは、猫が映っていない時間が多いということ。この季節、出窓にいるのは日の出ているわずかな間だけ。日が沈んで寒くなれば人のいるリビングに移動する。また、日の出ている間だってずっと出窓にいるわけではない。猫は気分屋な生き物なので別の部屋で過ごすこともあるし、食事やトイレのときも出窓から離れる。「さぁ、猫を見よう」とワクワクしながらストリーミングにつないでも、もぬけの殻のクッションだけが映っていることも多い。
 これはがっかりな点だが、猫という気ままな生き物を被写体にしている限り避けられないこと。ネガティブに捉えるのではなく、映っていたらラッキーと前向きに考えるのが良いのだろう。
 もう1つの残念な点は、配信環境のセットアップが少し難しいこと。指定された順番でアプリを起動させる必要があるし、配信サーバも兼ねているのでコマンド操作が必要になる。打つコマンドは「sudo nginx」だけで簡単なのだが、コマンド操作は不慣れな人には敬遠されるだろう。できることならもっと簡単に配信を開始できるようにしたい。
 最低でもキーボードに触れずにスタートできるようにしたい。とは言え、それが実現できてもまだコンピュータを使って面倒そうなことをしていそうな印象は拭えないだろう。目指すは、スマホしか使わない層でも簡単に配信開始できるレベルの簡単さ。
 それは電源をつければ配信開始で、止めるときは電源を抜くぐらいのシンプルさ。言うなれば、冷蔵庫やテレビと同じ家電レベルの単純さ。
 今のぼくは、簡単にすることの難しさに直面している。