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4Kゲームの凄さ

by 唐草 [2021/12/26]



 映画「マトリックス」の新作が封切られたが、あまり話題を耳にしない。映画よりもPS5向けに公開されたマトリックスの世界を使ったゲームエンジンのデモの方が話題になっているような気がする。
 そのデモは、ゲーム開発環境の1つであるUNREAL ENGINE 5デモだった。完全4K対応の実写にしか見えない映像がリアルタイムで動かせるということだけでもすごいが、デモで描かれる街並みがビルの中の部屋まで自動生成されているそうだ。これはとんでもない進化だ。ゲーム制作の現場でもAIが人間以上に活躍し始めたという証拠。
 表現が精緻になったことで爆発的に増えたアセット配置作業を全部機械任せに出来るようになったということ。人海戦術や専門技術に頼らなくても巨大で精緻な世界をゲームの中に構築することが可能になった。これを期にインディース系ゲームのクオリティが一気に上るかもしれない。
 デモの凄さに感激した人たちが、4Kプレイ動画をYouTubeに投稿しまくっていた。最新ゲーム機の凄さを知ってもらいたいという熱意なのか、それとも激レアゲーム機を所有していることを自慢したいのかは分からないが、彼らのお陰でPS5を入手できないぼくでも技術の凄さの一片に触れられる機会が得られた。
 と喜んでいたのだが、正直言うと投稿動画を見てもいまいち凄さが分からなかった。ぼくの目が時代の最先端についていけないからというわけではない。断じて違う。
 問題は我が家のネット回線にある。
 4K映像を低圧縮で受信できるほどの回線速度がないのだ。だから、ぼくのスマホに映る映像は半分以下の720pだし、圧縮によるブロックノイズも激しい。滲んでボケた映像が流れるだけ。凄さが全然伝わってこない。もし圧縮されずにキレイな映像が届いたとしても4K対応モニタがないので、やっぱり映像は潰れてしまう。
 ひとつ言えることは、世の中の最先端はちょっと古い我が家の機器では楽しむことができないレベルまで進化しているんだということ。自分が周回遅れになっていることを自覚するだけのデモだった。4Kスゲー。