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マスクとヒゲ

by 唐草 [2021/12/17]



 冬場のマスク生活はコロナ前からの習慣。満員の通勤電車で風邪を予防するならマスクに勝るものなしというのがぼくの持論だ。コロナ騒動のおかげで、図らずもその持論の正しさが証明された。冬のマスクは防寒にもなる。あんな不織布1枚でも吹き荒む冷たく乾いた北風から守ってくれる。ピッタリと顔に密着してくれるので下手にマフラーを巻くよりも温かいかもしれない。
 冬マスクはウイルスと冷えから体を守ってくれる味方だ。ぼくはコロナの脅威が去った後も冬場はマスクを愛用し続けることだろう。でも、これ以外にもマスクを続けたい理由がある。
 季節を問わず人前でマスクをしているのが当たり前になった結果、マスクの意外な効能がいくつか発見された。ぼくもウイルス遮断と保温以外の恩恵に与っている。きっと同じことを感じている人は多くいるだろう。
 ヒゲを剃る機会が激減したというのが、ぼくの感じた新たな恩恵だ。おかげで顔の肌の調子が良いことは前にも書いた。
 マスクのせいで女性のメイクが変わったという話は化粧品業界に大きな影響を与えたので方々で話題に上がっている。だが、マスクで口を隠すことで生活様式が変わったのは女性に限られる話ではない。ぼくのようにヒゲのお手入れがズボラになった男性も少なくないと踏んでいる。
 マスクの端からチラリと覗く顎と首の境目あたりに目をやると無精髭が見え隠れしている人を何人も見たことがある。学生でも見たことがあるし、同僚や上司にもいた。ぼくもその一人。メイクほどではないだろうが、髭剃りも面倒な作業だ。特にぼくのように肌が弱いとケアが欠かせないので厄介。そんな面倒がマスク1枚で隠せるんだから利用しない手はない。
 また、髭面に憧れているけれど伸ばしている途中の無精髭を見られたくないという人も少なくない。マスクで隠しながらヒゲを蓄えている人もいるかもしれない。
 マスクが不要になったとき、身の回りに髭面が増えているんじゃないかと睨んでいる。アフターコロナは髭の世界?それはちょっとイヤだな。