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手袋消毒

by 唐草 [2021/12/16]



 建物に入る前にアルコールで手を消毒するのは、いまやエチケットの域を超えて当然の振る舞いになっている。商業施設にとってはバカにできない痛い出費だろうが、きっと良い結果を社会全体に広げていることだろう。
 ぼくはアルコール消毒の輪をもっと広げてほしいと思っている。次はJRに取り組んで欲しい。人の流れの激しさを考えると駅での手指消毒はかなり難しそう。とは言え、電車に乗るとつり革を掴むことも多いし、触らないように意識していても急停止の際に握ってしまうこともある。マスクだけでは防ぎきれないリスクが潜んでいるように思えてならない。いたるところで消毒できるのが当たり前になっているので、消毒道具のない駅に物足りなさを感じることもある。
 商業施設に入るときにアルコールを無視して手を消毒していない人を見ると残念な気分になる。もしぼくが消毒しなかったら別の人が、ぼくのことを残念そうな顔で見つめるのだろう。手指消毒への同調圧力が生まれ始めているように思える。
 出来る限り手指消毒に協力しようと心がけているのだが、厳冬期を迎えるとどのように対応するべきなのか迷う場面に遭遇する。
 ぼくは手袋が好きだ。冬場は冷たい風を切る自転車に乗るときに限らず、電車やバスの中でもしているし、店に入るときもしている。手袋をしているときに手指消毒を求められたらどう対応するのが正解なのだろう?これがよく分からない。
 ぼくは「消毒しない社会の敵」だと思われるのが怖い小心者なので、手袋をしていても消毒する。とは言え、革手袋にアルコールをかけたくないので手袋を外して地肌を消毒する。その後、再び手袋をする。
 果たしてこれでいいのだろうか?去年の冬から自信を持てないでいる。
 手袋をして様々なものに触れている。多分、一番汚れているのは手袋だろう。本当は手袋を消毒するべきだ。でも、革にアルコールをかけたくない。なので消毒しているアピールのために手袋を外して素手を消毒。完全にポーズでしか無い。